古代研究 2 民俗学篇 角川ソフィア文庫

折口信夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044001971
ISBN 10 : 4044001979
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
追加情報
:
320p;15

内容詳細

「ともかく行ってみることだ」行って、見て、具体的に、文献の中に眠っている知識を呼び覚ませ―。折口がなにより重視していたのは実践であり、その成果として代表されるのが、琉球や雪祭り、花祭りの採訪から生まれた「信太妻の話」そして「翁の発生」である。折口民俗学の中核をなす2篇をはじめ、前段となる「愛護若」「花の話」など11篇を収録。国文学と芸能研究融合の萌芽が随所に息づく。

目次 : 盆踊りの話/ 信太妻の話/ 愛護若/ 鸚鵡小町/ 餓鬼阿弥蘇生譚/ 小栗外伝(餓鬼阿弥蘇生譚の二)―魂と姿との関係/ 翁の発生/ ほうとする話―祭りの発生その一/ 村々の祭り―祭りの発生その二/ 山のことぶれ/ 花の話

【著者紹介】
折口信夫 : 1887(明治20)年〜1953(昭和28)年。国文学者、民俗学者、歌人、詩人。歌人としての名は「釈迢空」。大阪府木津村生まれ。天王寺中学卒業後、國學院大學に進み、国学者三矢重松から深い恩顧を受ける。國學院大學教授を経て、慶應義塾大学教授となり、終生教壇に立った。古代研究に基を置き、国文学、民俗学の域に捉われることなく、広く学問研究と表現活動を続けた。没後、全集にまとめられた功績により日本芸術院恩賜賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • roughfractus02 さん

    柳田國男に促されて沖縄に渡り、帰路壱岐に寄った際に著者はその民俗学的モチーフを自己のものとしたという。その際著者は、植物の分布から習俗の範囲を調査した柳田と異なり、自ら直観した常世を導出した古代人の異郷意識というビジョンが各所に存在するマレビトやヨリシロに見るシャーマニズム的儀式に継承され、または物語化しているのではないかという演繹された仮説を確かめる探訪の形を採る。「信太妻の話」「翁の発生」の論考を含む本書は、この物語化を盆踊り、祭り、小栗判官等の芸能に見出し、海から山へ古代シャーマニズムの痕跡を辿る。

  • 原雄一郎 さん

    冒頭の盆踊りの箇所だけ読んだ。内容も然ることながら、どうやってこういう研究を実践するのか、とても気になった。おそらく、長く長く、道標も無い道のりだとは思うけど、各々がこのような方法で各々の知りたいことを研究していけば、世の中はもっと豊かになるだろうと感じた。

  • あかつや さん

    霊魂の話と祭りの話。「餓鬼阿弥蘇生譚」が特に面白かった。「ひだる神」には私も山で取り憑かれたことあるよ。あれはほんとに動けなくなるんよなあ。これは全ての論文について言えることだけど、折口がある言葉を別の言葉に繋げて論を発展させる所がワクワクする。発想の閃きで難所を一気に飛び越える感じ。学問的にそれを確かなものとするにはもう1つ2つ根拠がいるんじゃないかって気がしないでもないけど、こちとら読み物として楽しんでるだけだからそういう場面で無責任におおっとなる。あと論文の枕にさらっと描写される日本の風景が美しい。

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