オーラル・ヒストリーに何ができるか 作り方から使い方まで

御厨貴

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000613279
ISBN 10 : 4000613278
フォーマット
出版社
発行年月
2019年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
御厨貴 ,  
追加情報
:
318p;21

内容詳細

政治学にオーラル・ヒストリーの手法が導入されて二五年。以来、さまざまな研究成果が生み出され、成熟の時を迎えつつある。数々のオーラル・ヒストリーの研究プロジェクトを実践してきた研究者たちが集い、自らの体験にもとづいた方法論や活用法、今後の課題などを縦横無尽に論じる。これからオーラル・ヒストリーを始める人たちにとって最良のテキストとなるだろう。

目次 : 「オーラル・ヒストリー」を「作る」ことと「使う」ことの連鎖構造―「三題噺」風に/ 1 理論的考察(オーラル・ヒストリーは何を目指すのか/ オーラル・ヒストリーからの/への逃走/ オーラル・ヒストリーの方法論―仮説検証から仮説発見へ)/ 2 応用的考察(おしまいから読んでみよう―さかのぼりオーラル・ヒストリー/ 摂取世代の見たオーラル・ヒストリー 東京学派四半世紀のヒストリー―デモクラシーと現代史の好循環を目指して/ 質問づくり十年/ オーラル・ヒストリーの世界標準とこれから―ブラック・オーラルから脱するために/ オーラル・ヒストリーにおける「残し方」―課題と工夫の「共有」に向けて)/ 3 事例的考察(民主党「保守派」の形成―『民主党を見つめ直す 元官房長官・藤村修回想録』から見えて来るもの/ 民主党政権の脱原発を巡る政策過程―オーラル・ヒストリーと自叙伝から検証する/ 実践的オーラル・ヒストリー方法論と一九九〇年代日本政治における保守―野中広務オーラル・ヒストリーを中心に/ 「行革官僚」の成功と挫折/ 文部官僚オーラル・ヒストリー)/ 4 位置的考察(聞き書きの系譜/ 文化人のオーラル・ヒストリーをめぐって/ 植民地銀行のインスティテューショナル・メモリー―朝鮮銀行の戦前と戦後)

【著者紹介】
御厨貴 : 1951年生。東京大学・東京都立大学名誉教授。公益財団法人サントリー文化財団理事、サントリーホールディングス株式会社取締役。専門は、近現代日本政治史。オーラル・ヒストリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 中将(予備役) さん

    題名どおりオーラル・ヒストリーの作り方から意義までを論じた共著。金井利之「オーラル・ヒストリーからの/への逃走」は皮肉屋らしい負担や限界への言及だった。清水唯一朗「オーラル・ヒストリーの方法論」を読んで他のインタビュー手法と対比できた。副題にある「使い方」は、もし専ら論じることが可能なのなら、もう少し踏み込んだ論を読みたい気がする。

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人物・団体紹介

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御厨貴

東京大学名誉教授、東京大学先端科学技術研究センターフェロー。公益財団法人サントリー文化財団理事。1951年東京都生まれ。75年東京大学法学部卒業、78年東京都立大学助教授、88年同教授、ハーバード大学客員研究員を経て、99年政策研究大学院大学教授、2002年東京大学先端科学技術研究センター教授。博士

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