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情と理 下 カミソリ後藤田回顧録

後藤田正晴

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062810296
ISBN 10 : 4062810298
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

中曽根内閣の官房長官で辣腕を振るい、歴代の政権にも隠然たる影響力を持った男・後藤田正晴―混乱する政局を舌鋒鋭く斬り、“カミソリ”の異名を取った彼の直言は、各界から幅広い支持を得てきた。そんな著者が自らの波瀾の人生を振り返った、貴重な戦後政官界の秘史が本書である。下巻は、田中派支配、中曽根内閣官房長官時代の秘話、田中派分裂、リクルート事件、連立政権誕生などを収録している。

目次 : 政治家の運勢は一瞬の判断が将来に影響する―第二次大平内閣で自治大臣に/ 激しい党内抗争が教訓で「和の政治」を目指す―行財政改革が課題だった鈴木内閣/ 内閣発足当日まで応諾しなかった官房長官就任―中曽根内閣の大番頭を務める/ 省庁統合の難しさを痛感する―行管庁長官、総務庁長官の役割/ 選挙制度と税制の改革に悪戦苦闘―再び内閣官房長官として/ 緊急事態に縦割り行政の弊害―内閣機能強化と危機管理/ 田中派の分裂から後継総裁指名までの真実―竹下内閣誕生す/ 政治改革のうねりと世代交代の波―道半ばの政治システム再編成/ 自衛隊派遣、死刑制度、検察人事に物申す―法務大臣、副総理の仕事/ 自民党政権の崩壊から連立政権への道程―緊張した政治運営こそあるべき姿

【著者紹介】
後藤田正晴 : 1914年、徳島県美郷村(現吉野川市)に生まれる。1939年、東京帝国大学法学部卒業。2005年9月19日、91歳で死去。1976年に衆議院議員に徳島全県区より初当選、以後7期連続当選。その間、法務大臣、副総理などを歴任。中曽根内閣では他派閥である田中派から官房長官に異例の抜擢をされ、以降通算3期を勤めた。鋭い舌鋒や認識力から“カミソリ後藤田”とあだ名され、長く権力の中枢に在った。内閣危機管理室の創始者としても知られる

御厨貴 : 1951年4月27日、東京都に生まれる。東京大学先端科学技術研究センター教授。専門は、日本政治史。東京大学法学部卒業後、同助手、東京都立大学法学部教授、政策研究大学院大学教授を経て、現職。東京都立大学名誉教授。アメリカ流のオーラル・ヒストリーの手法を日本に持ち込んだ。1996年、『政策の総合と権力』でサントリー学芸賞、1997年に『馬場恒吾の面目』で吉野作造賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Willie the Wildcat

    スジと一貫性。伊東氏と共に、”いざ”という時に頼られる理由。真髄は、ペルシャ湾派遣。時勢に流されることなく、大局観と国家観に基づく提言。一方、党利党略、個利個略の渦巻く政界に拍車をかけるのが、省庁間の壁。情報収集能力、管理能力、そしてスピード感の欠如に危惧・・・。田中六助氏も印象に残る。弊害はあるものの、派閥が政治家を育てたのも事実。人が人を育てる。然るに、派閥の後継とは・・・。タイトルの『情と理』。同感。

  • ヤギ郎

    カミソリという異名を持つ、後藤田正晴のオーラルヒストリー。戦後日本政治の大事件の舞台裏を少し覗くことができる。国家としての危機に直面したときの対応が興味深い。戦争を経験し、いくつもの事件を通して「危機管理」について考えていく。後藤田の主観に基づいて語られることが多いので、他の文献を参照する必要もあるが、一人の証言者の記録として読むと非常におもしろい。

  • モリータ

    ◆幼児の頃のギリギリの記憶で「佐川急便」とか「リクルート」を何か怖いものとして聞いたことがあり、海部・宮澤あたりから首相の顔とか政界再編のバタバタなどの記憶がある私にとって、竹下派分派の辺りから面白く読めた(細かいセクト話、案外好きかも)。◆中曽根政権の行政・財政改革から以降の政権の政治改革の流れは大きくはわかったが、改めて戦後(平成)政治史や首相伝を読みたい(田中角栄関係、御厨著の類も)。そうでないと本著の語りのバイアスが全くわからない。◆全体としてドメスティックな話題だったが上巻まで振り返ると壮快。

  • Mark X Japan

    オーラルヒストリーで知る昭和史の真実だけではなく、組織や人としてのあり方について、勉強になりました。高い見識を持つ方は、この様な遺産を残して欲しいです。彼の様な政治家がたくさんいるといいですね。☆:4.5

  • hayatama

    筑紫哲也が「最後の護民官」と呼んでいるけど、官僚として独善に走らず、自分は間違っているのではと自戒し続けたということでしょう。というか、権力の恐ろしさを知っていたからこそ、とも言えるかも。

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