第二次世界大戦と日独伊三国同盟 海軍とコミンテルンの視点から

平間洋一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784764603202
ISBN 10 : 4764603209
フォーマット
出版社
発行年月
2007年05月
日本
追加情報
:
22cm,368p

内容詳細

わが国における日独関係史の研究は、日独防共協定や日独伊三国同盟の締結などに関しての優れた研究は多いが、外交史などに限られ日独両国の戦争指導や同盟作戦の問題点などに関する研究は殆どない。この空白を埋めるのが本書である。また、日独間だけでなく、日独両国の動きに対する米英ソ中などの動向―日米関係から日中、日ソ、日英関係など多国間関係を複眼的に分析した。さらに、第二次世界大戦への道程と、敗戦後の日本の現状をコミンテルンの視点で分析。コミンテルンを加味した歴史が新しい視点を提供するであろう。また、戦前の日本の対外政策は陸軍主導ではあったが、常に陸・海・外の三省が調整して国策を決めていた。時には松岡洋右や白鳥敏夫などに代表される革新官僚が大きな影響を与えた。これら革新官僚による戦後の外務省史観形成に対する責任の追求は隠蔽・改竄されている。タブー視されてきた外務省の戦争責任や東京裁判史観への責任をも明らかにした。

目次 : 三国同盟の締結と日本海軍/ 独ソ開戦と日独ソ関係/ 独ソ開戦と日米関係/ 日本海軍のインド洋作戦/ ドイツ海軍のインド洋作戦/ 日独海軍の海上連絡便/ 日独連合作戦の問題点/ ドイツの敗戦と日本海軍/ 日独技術・経済関係/ 日本海軍と日独ソ関係/ コミンテルンから見た第二次世界大戦/ 海軍・外務省の戦争責任と東京裁判史観

【著者紹介】
平間洋一 : 1933年に横須賀で生まれる。1952年横須賀高等学校卒、1957年防衛大学校電気工学科卒、1962年大阪外国語大学仏文科研修(2年)、1997年法学博士(慶應義塾大学)、1957〜1988年海上自衛官(この間に護衛官ちとせ艦長、第31護衛隊司令、海上幕僚監部調査部、練習艦隊主席幕僚、防衛研究所戦史部などを経て1988年に海将補で退官)、1988〜1999年防衛大学校教授、1999〜2003年筑波・常磐大学非常勤講師。軍事史学会理事、太平洋学会理事、戦略研究学会理事、岡崎研究所理事、横須賀市史(軍事編)編集委員長、呉海事歴史科学館資料収集委員・諮問委員、国際政治学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • めっかち さん

     平間洋一博士の大著! 題名通りだが、日独の連携の取れてなさは見ていて実に嘆かわしいね。独陸軍はソ連を攻めろといい、独海軍はインド洋へ進出せよという。その時、日本陸軍は支那戦線に注力し、日本海軍は太平洋作戦に傾注していた。独国は日本への技術供与をしぶり、解禁した時には両国の往来が困難になっていた。第一一、一二章では、コミンテルンの工作と、海軍・外務省の戦争責任(開戦責任)について、かなり踏み込んで分析しておられる。平間先生、既に鬼籍に入られたが、還暦を過ぎてから、実に良い仕事をして下さったものだ。

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