なぜ少数派に政治が動かされるのか? 多数決民主主義の幻想 ディスカヴァー携書

平智之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784799313565
ISBN 10 : 4799313568
フォーマット
発行年月
2013年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
平智之 ,  
追加情報
:
180p;18

内容詳細

原発行政をはじめ、年金や教育、生活保護、公共投資、治安、成長戦略等々、あらゆる場面で少数の利権集団が官僚や政治家をうまく使いこなして政治を動かしている。また、日本の多数派は「もの言わぬ多数派」であり、少数派が流す誤った情報に左右され、彼らの意見に消極的に賛成する存在になってしまっているという問題もある。少数派は富を集中させるため、非効率な社会をそのままにしておきたいのだ。多数派よ、目覚めよ!そうすれば事態はすぐにも変わる。この国で何が起こっているのか、それを止めるにはどうすればいいかを国会議員を務めた理系ビジネスマンが論じる。

目次 : 第1章 多数派の声「原発ゼロ」が実現しない理由(たった0.6%の少数派が国を動かすシステムとは/ 一握りの人間が、大多数の国民を翻弄している ほか)/ 第2章 経済弱者の声が政治に届かない(政治家には事務局の声しか届かない現実がある/ 誰もが破綻していると知っている年金制度 ほか)/ 第3章 増税は大きな間違いだと気づくべき(金持ちから税金を絞っても、富の再分配は起こらない/ 減税政策の意味を国会議員でさえほとんど知らない ほか)/ 第4章 日本の成長戦略に必要なグランドデザインを考える(大学受験はなぜ年1回しかできないのか?/ 徒弟制度を前提とした人材の流動化という対策 ほか)/ 第5章 政治家の通信簿はどうつけるべきか(議員立法のマジックに踊らされてはいけない/ 議員の立場、議員の本懐、政治家の汗のかき方 ほか)

【著者紹介】
平智之 : 1959年京都市生まれ。京大工学部物理工学科卒業。米国UCLA大学院修了。帰国後は、喫茶店のマスター、ラジオDJ、コメディアン、大学講師、政策シンクタンクなど幅広い職業を経験。2009年から衆議院議員を1期務め、速やかな原発ゼロこそが成長戦略だとする「禁原発」政策を主張。同志社大学嘱託講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぽんくまそ さん

    「原発推進派はたった0.6%!? それでも原発が止まらない不思議」すごく頭のいい人で、合理的で効率を良くするにはどうしたらいいか、四六時中考えている人なんだろうな。だから、原発のアホさや、声の大きさと数の多さが一致しないことが、あっというまにわかる、理系で計算に強い人です。要は、「政治家には事務局の声しか届かない現実がある」んだそうで、「事務局」が鍵なのだ。ううむ。

  • ひろっぴ さん

     「多数派に見える意見は、本当の意味での多数派なのだろうか。声が大きいだけでも、多数派に見えてしまうことがある。多数派が押し黙っているから、発言する者の数だけで多数派が決まってしまうこともある。間違った情報の宣伝が、消極的な多数派を形成してしまうこともある。」と、大切な問題提起であるとは思う。  ただ、「なぜ少数派に・・・」という問題提起に、著者自身の議員経験に基づく問題意識から、現状日本の政治構造の実態を解説しているが、ではどういう構造が望ましいのか?という点に関しては物足りないのが少々残念。

  • みのにゃー さん

    答え、政治を動かしている少数派が利権をむさぼるためです。。。納得の答え。後は、この国の政治をこうしたらいいのに、という提案。国民にもっとこうしてほしい、というもどかしさを感じました。気持ちはわかるけど、あまり胸を打たない。

  • tolucky1962 さん

    1. 強欲資本主義 ウォール街の自爆 2. なぜ少数派に政治が動かされるのか? この2冊は金融と政治の別分野ですが、 財力や権力を勝ち取った人が制度を変えて さらに力が集中していく仕組みが共通しています。

  • rymuka さん

    元議員さんが著された本で,発電場所が分散していないことの問題点,3.11直後の注水の問題点など,一般人に分かりにくいことを平易に説明してくれています。 〜http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-50.html

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