ハンセン病は人に何をもたらしたのか ハンセン病療養所の創設から現代まで 流通経済大学社会学部創設30周年叢書

川崎愛 (Book)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784947553874
ISBN 10 : 4947553871
フォーマット
発行年月
2020年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
284p;19

内容詳細

ハンセン病は発病したために奪われた尊厳を、人はいかにして取り戻していくのか。差別・偏見への関心から、出会ってきた方の生き様を通して、人間の尊厳を目の当たりにした。差別・偏見が人に与える影響や、差別・偏見を根絶し、そこから自由になるには何が必要で、どのような過程をたどるのか。矛盾に満ちた事実と差別・偏見に立ち向かう人の胸中に迫る。

目次 : 序章(問題の所在/ 研究の分析視角/ 先行研究/ 本書の構成)/ 第1章 ハンセン病療養所は医療施設か(ハンセン病療養所の開設と政策の変遷/ 小笠原登とハンセン病政策/ 戦前・戦後の無らい県運動とハンセン病療養所/ ハンセン病療養所における優生手術)/ 第2章 ハンセン病政策と当事者運動(第二次世界大戦下のハンセン病療養所における患者作業と団体活動/ ハンセン病療養所におけるニュースの発行/ 「らい予防法」に当事者団体はどう向き合ったか/ 全寮協会長の「刀折れ矢尽切るまで」の闘い/ 患者運動と政策の関係―ハンセン病、結核の比較を通して)/ 第3章 ハンセン病療養所での生活(「社会浄化」と教育/ ハンセン病「未感染児」通学拒否事件/ 教員からみた療養所の子どもたち/ ハンセン病療養所入所者が描いた過去・現在)/ 第4章 ハンセン病療養所の現在と将来に向けて(将来構想の実現/ 保育所がハンセン病療養所にあること―花さき保育園の取り組み/ ハンセン病療養所の地域開放と共生―多麿全生園入所者自治会と保育園/ ハンセン病療養所を世界遺産に)/ 終章

【著者紹介】
川崎愛 : 愛知県生まれ。日本女子大学大学院人間社会研究科社会福祉学専攻博士課程前期修了(社会福祉学修士)。日本女子大学、平安女学院大学、常磐大学を経て、2009年より流通経済大学勤務。現在、社会学部教授(社会学科所属)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Schuhschnabel さん

    いろいろな部分に目配りがされていて、現代的な問題関心からハンセン病問題を考える足掛かりとして使える本だと思う(論文集のため似たような記述が何度か出てくるのはご愛敬)。最も深刻な問題は「入所者自身に対する自己差別」であるというのは全くその通りで、外から働きかけようにも、たとえそれを自覚できたとしてもそれが本人にとって幸せであるとはっきりとは答えられない。法律を作るのは一部のエリートなのに対し、その法律を廃止させるには不利益を被っている当事者の他に一般市民の賛同・協力が不可欠なところに不条理を感じる。

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