永訣の朝 樺太に散った九人の逓信乙女 河出文庫

川島康男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309409160
ISBN 10 : 4309409164
フォーマット
出版社
発行年月
2008年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,244p

商品説明

戦後間もない昭和二〇年八月二〇日、樺太・真岡郵便局に勤務する若い女性電話交換手が自決した。何が彼女らを死に追いやったのか、全貌を追跡する。二〇〇八年夏日本テレビ・ドラマの題材となる事件のノンフィクション。

内容詳細

「みなさん、これが最後です。さようなら、さようなら」―。終戦まもない昭和20年8月20日の朝、南樺太・真岡郵便局に勤務する、九人の若い女性電話交換手が自決した。ソ連軍の進駐がどんなものなのか予測不可能な状況下、通信業務の使命を全うする中で、何が彼女らを死に追いやったのか…。関係者への徹底取材で、当時の乙女らの日常と、悲劇の真相を追跡するドキュメント。

目次 : さよならの朝/ 交換手の残留と“決死隊”/ それぞれの別離/ 非常体制の夜/ 八月二十日真岡郵便局の朝/ 電信係銃撃にさらされる/ 混乱する電話交換室/ 他局との最期の交信/ 救出された三人の乙女/ 占領下の真岡町で/ 約束された「引揚げ船」の幻/ 「九人の乙女」はなぜ死んだか/ 「九人の乙女」の虚と実/ 伊藤千枝さんへの想い

【著者紹介】
川嶋康男 : 1950年、北海道生まれ。ノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • matfalcon さん

    戦場で兵士が求めるものは酒・メシ・女。生きてソ連兵の陵辱を受ける前に服毒を選んだ永遠の処女たち。戦争に美談はない、決して。

  • 双海(ふたみ) さん

    戦後間もない昭和20年8月20日、ソ連軍の侵攻により南樺太・真岡郵便局に勤務する9人の若き女性電話交換手が自決した。「伊藤(千枝)です!今ソ連兵が局舎に入って来たので、みんな薬を飲んで死にます、家へ伝えてください。橋本(忠雄局長)さんサヨウナラ!」 彼女らはソ連兵の凌辱を受けそうになったときに死を選ぶようにと青酸カリを所持していた。「乙女のまま清く死にます」という離別の交信が強く印象に残った・・・。

  • ttiger さん

    稚内FTで購入。昭和20年8月15日の無条件降伏(終戦)のあと、北海道でソ連との戦闘があったことをどれだけの日本人が知っているのだろうか。僕も恥ずかしながら最近知った。なぜ9人もの女性が自決しなければならなかったのか、著者が関係者への取材で核心に迫っている。また南樺太からの引き上げ船「小笠原丸」が小樽に向かう途中の増毛沖合で国籍不明の潜水艦に魚雷攻撃を受けて600名以上が死亡するという事件が起きている。無条件降伏をした7日後のことで終戦後の混乱をついた非道に憤りを覚えた。

  • 青山潤子 さん

    昭和史を学ぶためにさらに、樺太の真岡通信局の9人の乙女が青酸カリ服毒による自決したルポルタージュ。一人一人の最期の様子まで丹念に生きていた同僚などへインタビューを行い、多量の資料を集め、局の間取りなどまで調べ上げて書かれた労作。なぜ夢多き乙女たちが自決しなければならなかったのかという疑問に著者の見解を明らかにしている。

  • yuki さん

    いろいろな想いがあって、とても感想は一言では無理。ただ、9人の乙女を始め、戦争でお亡くなりなった全ての方のご冥福をお祈りしたいと思いました。

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