後退する民主主義、強化される権威主義 最良の政治制度とは何か MINERVA人文・社会科学叢書

川中豪

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784623083589
ISBN 10 : 4623083586
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
川中豪 ,  
追加情報
:
270p;22

内容詳細

民主化の第三の波は多くの人々から期待を持って迎えられたものの、必ずしもその期待通りの結果をもたらすものではなかった。経済の停滞、所得格差、政治不安によって人々の失望を引き起こすこともあった。それは民主主義を後退させ、権威主義の強化を生む。本書は、アジア、中東、アフリカなど世界各国の事例から新興民主主義国の現状を把握することによって、民主主義という政治制度の持つ意味をあらためて考えるものである。

目次 : 序章 民主主義の後退―発展途上国における政治危機/ 第1章 「民主主義の後退」をめぐる理論/ 第2章 政治参加の拡大と民主主義の崩壊―タイにおける民主化運動の帰結/ 第3章 非政党選挙管理政府制度と政治対立―バングラデシュにおける民主主義の不安定性/ 第4章 外圧の消滅と内圧への反発―トルコにおける民主主義の後退/ 第5章 一党優位と民主主義―南アフリカにおける民主主義の揺らぎ/ 第6章 重層的マシーン政治からポピュリスト体制への変容か―ロシアにおける権威主義体制の成立と展開/ 第7章 民主主義と非民主主義の併存―メキシコにおける地方の競争的権威主義体制/ 第8章 表現の自由・水平的アカウンタビリティ・地方の民主主義―定量データでみる世界の新興民主主義/ 終章 新興民主主義はどこへ

【著者紹介】
川中豪 : 1989年早稲田大学法学部卒業。博士(政治学・神戸大学)。現在、アジア経済研究所地域研究センター長。専門、比較政治学、新興民主主義研究、政治制度論、東南アジア政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • taming_sfc さん

    民主主義の後退、委任型民主主義、競争的権威主義といった現在の世界各国における民主主義の侵食状況を、上のような概念を整理して各国別の政治状況を説明しようという先駆的試み。理論のみならず、タイ、バングラデシュ、トルコ、南ア、ロシア、メキシコ、といった定性的事例や、定量的事例も含む。民主主義のバックスライディングに関する必読書。

  • あ さん

    新興民主主義国における「民主主義の後退」現象について縦軸(第2〜7章)と横軸(第1・8章)で検討。第1章で民主主義の後退を@民主主義制度からの離脱 A民主主義における権力者の権力強化 B権威主義における権力者の権力強化 C民主主義と権威主義の共存の4パターンに整理したうえで、各事例として@タイ、バングラデシュ Aトルコ、南ア Bロシア Cメキシコ が取り上げられている。

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