深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

川上未映子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784838732432
ISBN 10 : 4838732430
フォーマット
出版社
発行年月
2023年07月
日本
追加情報
:
272p;19

内容詳細

川上未映子、12年間の軌跡。
雑誌Hanakoの連載エッセイ「りぼんにお願い」が書籍化!


どれだけ時間が過ぎても言葉にできないことが
それぞれの胸にあるのだと思う
              ――川上未映子


2011年から2022年。小説『すべて真夜中の恋人たち』、『夏物語』、『黄色い家』を世に出し、さらには出産、育児、プロモーションやシンボジウムなど海外への渡航…。目まぐるしい変化の中で川上未映子さんは毎月、雑誌Hanakoでのエッセイ連載「りぼんにお願い」でそのときどきの喜びや悲しみ、悩み、読者へのエールを綴ってきました。「Hanako読者のことを想像しながら文章を書くことは、いつも、すごく楽しかった(中略)心と体も、移動するような気持ちになれた、暖かそうな、光がたまってる方面に」(あとがきより)。

メイクやファッションの悩みから、季節の移り変わり、社会の中での女性の変化について、ときにユーモラスに、ときに勇敢に、ときに暖かく、読者へと語りかけるように書かれたエッセイには、小説作品とはまた違った、著者自身の思いや12年間の変化が綴られています。

[コンテンツ紹介]
● 連載245回の中から厳選した、80のエッセイを収録。
● 新規書き下ろしとして、2011年から2022年まで、1年ごとの「当時の自分と社会」についての振り返りエッセイ

【著者紹介】
川上未映子 : 大阪府生まれ。2008年「乳と卵」で芥川賞、10年『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、13年『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、同年、詩集『水瓶』で高見順賞、16年『あこがれ』で渡辺淳一文学賞、19年『夏物語』で毎日出版文化賞を受賞。『夏物語』は世界各国でベストセラーとなり、現在40ヵ国以上で刊行がすすむ。『ヘヴン』の英訳が22年「ブッカー国際賞」の最終候補に、23年には『すべて真夜中の恋人たち』が「全(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    川上 未映子は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。雑誌Hanakoに11年間連載していたエッセイ「リボンにお願い」の書籍化、著者はエッセイよりも小説の方が好い気がします。https://magazineworld.jp/books/paper/3243/

  • hiace9000 さん

    川上さんは自己省察と日本語遣いの魔術師だと、私は思う。その作品が与える読み心地たるや、世界観に取り込まれるのみならず、文字表現の醸す馥郁たる文学的香りに包まれ、日本語そのものに惚れ直す時間となるほど。 本著はHanako寄稿のエッセイ集。小説よりぐっとライトな語り口で作家・川上未映子の変容と成長と日常所感が綴られる。言葉の魔術師らしく、浮かんでは消える感情や言葉との真摯な向き合い方、言葉による支配や縛りつけによる生きづらさを、柔らかくもコミカルに、そして時には辛辣に、読み手の前に広げ向き合わせてくれる。

  • いつでも母さん さん

    実は何となく敬遠していた川上未映子さん。2011年からの12年間Hanako連載エッセイ集。エッセイなのだが、どれも小説を読んでいるような・・そんな感じだった。読了には数日かかった。最初の『悲しみを乗り越えられるわけ』が好い。12年間って干支が一巡りしちゃう。あの頃私は・・(汗)正直あとがきがしっくりくる。川上さんのファンには堪らないエッセイ集だと思う。

  • mukimi さん

    「きみは赤ちゃん」から読み始めた川上未映子氏のエッセイ。女性向け雑誌の連載であり年下女性への応援歌のよう。感受性豊かで少し不器用な女子の先輩の話みたいな。空の色や風の匂いに幼少期の思い出がぐっと押し寄せて涙が出てしまうようなセンチメンタルを、持っていていいんだよ、それが生きていく力になることもあるよと、教えられて、新生活の始まるこの時期に、少し涙が出そうになった。人間はいつも現在を取り逃す宿命に晒されていると言い切ってくれたのも、今を全力で生きるというよくある指針の曖昧さに立ち尽くしていた私に染みた。

  • ちゃちゃ さん

    飾らぬ等身大の未映子さんが垣間見られるエッセイ集。女性読者の目線に立ち、子育ての苦労から大好きな洋服や着物の魅力、コロナ禍における社会の変化にまで言及し話題は多岐にわたる。けれど一読者として興味を抱くのは、やはり言葉や人の心、世界的に評価され多言語に翻訳された『夏物語』など彼女の作品に纏わる話題だ。出産・子育てを経験した彼女は『夏物語』で“生む性”として女性のあり方に正面から対峙した。かけがえのない命を生み出す女性に寄り添い、年齢や立ち場に応じて見えてくる風景を、今後も社会に鋭く発信してほしいと切に願う。

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