焼かれる前に語れ 司法解剖医が聴いた、哀しき「遺体の声」

岩瀬博太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784872903171
ISBN 10 : 487290317X
フォーマット
発行年月
2007年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,247p

内容詳細

日本は先進国でもっとも死因究明が遅れた国だった…。「本当の死因は体を開いてみなければわからない」。声なきまま葬られていく現実を通して、日本の死因究明のあり方に警鐘を鳴らす。

【著者紹介】
岩瀬博太郎 : 千葉大学大学院教授。解剖医。東京大学医学部卒業。同法医学教室を経て、千葉大学大学院医学研究院法医学教室教授。一見、穏やかながら突然みせる行動力で、千葉大学法医学教室を先進国水準にすべく奮闘している。1967年、千葉県木更津市生まれ

柳原三佳 : ノンフィクション作家。バイク雑誌編集記者を経てフリーに。交通事故、司法問題などをテーマに各誌に執筆。講演、TV出演もこなす。『週刊朝日』に連載した交通事故の告発ルポは反響を呼んだ。1963年、京都府京都市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    日本は司法解剖の後進国ということを知った。日本全体でも司法解剖ができる人材と環境のある県も少ないし予算も驚くほど少ない。日本の高齢化で一人暮らしがどんどん増える中で、孤独死の方の死因がはっきりしないまま終わってしまうことだろう。

  • SOHSA さん

    《購入本》平成19年発行 日本の検視制度、法医学教室の現状等死因究明システムを巡る問題点を鋭く取り上げた良書。当時、岩瀬先生が投じた一石は大きな波紋となって広がり、最終的には法令の新設にまで繋がった。現在では本書発行当時に比べて改善された点は多いのだろうが、それでもおそらくは十分とは言えないだろう。国を動かし、既存の行政システムを変えることの困難さを改めて知った。日本の死因究明システムが一日も早くオーストリア・ウィーンに劣らないものになることを願ってやまない。

  • 鈴 さん

    思っていた以上に死因解明することの難しさを痛感した。推理小説では大抵、どんな殺人事件も解決できるが、現実はこうも違うものなのか。

  • mimm さん

    タイトルから、犯罪被害者の遺体の声なき声のノンフィクションかなぁと思ったら、甘かった。2007年時点の日本の状況なので、今は変化があってほしい、変死体の死因究明システム。ほとんどが正確な死因を判明してもらえないまま焼き場へ…。それは完全犯罪の手助けになってしまうことも、って怖っ。 ラノベで司法解剖率の低さを取り上げていたの、最近読んだの思いだしました。あれ?やっぱり改善されてない?とりあえず、実情はドラマの世界とは全くかけ離れておりました。

  • carl さん

    勉強になりました。もう少しルポに近い感じかと勝手に思い込んでしまってた。

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岩瀬博太郎

解剖医、医学博士。千葉大学大学院医学系研究院法医学教育研究センター長。東京大学大学院医学研究院法医学教室教授。1993年東京大学医学部医学科卒業。1998年医学博士号取得。東京大学大学院医学系研究科法医学講座(助教授)、千葉大学大学院医学研究院法医学教室(教授)を経て、2014年より現職。日本法医学

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