神社の起源と古代朝鮮 平凡社新書

岡谷公二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582857047
ISBN 10 : 4582857043
フォーマット
出版社
発行年月
2013年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
245p;18

内容詳細

日本固有のものとされてきた神社信仰だが、その起源においては、新羅・伽耶を出自とする渡来人の痕跡が拭い難く刻まれている。好評の前著『原始の神社をもとめて』に続き、日本海沿岸から韓国の慶州へと至る旅路のなかで、原始神道における始まりの謎に迫る。日本と古代朝鮮をつなぐ信仰の知られざる系譜。

目次 : 第1章 近江への旅/ 第2章 天日槍の問題/ 第3章 敦賀という場所/ 第4章 出雲と新羅/ 第5章 三輪信仰の謎/ 第6章 新羅から来た神―宇佐八幡をめぐって/ 第7章 慶州の堂

【著者紹介】
岡谷公二 : 1929年東京生まれ。東京大学文学部卒業。跡見学園女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    読書中に既視感が。これは、金達寿『日本の中の朝鮮文化』のシリーズとそっくりである。そして読み進んでいくと、そこからの引用があちこちに。神社を訪ねて、そこに古代朝鮮(特に新羅)の影響を見るフィールドワーク。近江や敦賀など再確認のように読めた。著者自身が「金氏の言葉を内側から検証しようとした試みである」とあとがきに述べるが、このまま単なる紀行に終わらせず、さらに検証に取り組む続編が待たれる。

  • くまきん さん

    神社の原始的な形態は渡来人が朝鮮半島よりもたらしたと言う説を、日本人が納得出来ないのは、その原型である朝鮮半島の「堂」が儒教的な政治勢力の弾圧によって滅ぼされたからであるとこの書は言う。八幡信仰や祇園信仰は史学的な検討によっても朝鮮半島からの渡来は明らかであり、縄文以来の日本の神と渡来神の習合により、日本の神社が成立したと言ってもいいのではないだろうか。

  • Jimmy さん

    タイトルにグッと惹かれて読み出しましたが、第一章の近江の旅は面白かったのですが、それ以降はちょっとまあまあな感じ。やはり現地へ行って発見した事に推論を加えていく辺りはある意味スリルがあるのですが、ただの文献上の推論の辺りは退屈さを覚えます。

  • ポルポ・ウィズ・バナナ さん

    映画「ウッジョブ」をみて豊漁祈願の地元の祭りと、山を祀る神事の類似点を感じてそのルーツはどこにあるんだ?と思い手に取った。その意図とは別の部分で興味深く、琵琶湖湖北と湖西及び福井県の地名の「馴染みのなさ」は気になっていたので伝来の違いとかあるのか。堂(タン)神堂(シンダン)に伝承されている唄はないのか?など。

  • 真空 さん

    神社を巡るフィールドワークというか、紀行。神道の起源を追うと、古代朝鮮、特に新羅が現れてくる。敦賀から北近江は渡来系が多く住む土地だったなど、神功皇后の三韓征伐がまるで植民地が本土に乗り込んだ話のように見えてくるので愉快。関東、御嶽あたりにも出雲系の製鉄集団が進出してきたというところも興味深い。

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