山本雄二 (教育社会学)

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ブルマーの謎 “女子の身体”と戦後日本

山本雄二 (教育社会学)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787234100
ISBN 10 : 4787234102
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
201p;19

内容詳細

ブルマーはなぜ広まり、定着したのか―綿密な資料探索と学校体育団体やメーカーへの聞き取り調査を通して、ブルマー普及の足取りを追う。ブルマーは導入当初から性的なまなざしにさらされてきた。にもかかわらず、学校現場で存続してきた「謎」を解き明かし、戦後日本の女性観の変容と軋轢を浮き彫りにする。

目次 : 第1章 ブルマーの謎と来歴/ 第2章 密着型ブルマーの普及と風説/ 第3章 中体連とブルマー/ 第4章 全国中体連の設立と変貌/ 第5章 密着型ブルマーの普及過程/ 第6章 密着型ブルマー受容の文化的素地/ 第7章 密着型ブルマーの消滅過程/ 第8章 ブルマーの時代

【著者紹介】
山本雄二 : 1953年、愛知県生まれ。関西大学社会学部教授。専門は教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ふぇるけん さん

    HONZで一時期話題になっていた本書。密着型ブルマーの登場から衰退まで、時代背景とともに深掘りした一冊。『なぜこのテーマを?』という当然の疑問は棚上げして、ブルマーの謎に対するあくなき探求心に敬服するのみだ。制服などは体型がわかるようなものはNGだったのに、それに真向から対立するようなブルマーがこれほど広まったのも驚きだし、レギンスのように下着が見えなくても上から短いスカートのような布がないと恥ずかしいという羞恥心の概念なども納得。残念ながら、この話題を他の人たちと共有する機会はなさそうだが。

  • T.Y. さん

    パンツ型のいわゆる密着型ブルマーはなぜ急速に普及し、急速に消滅したのか。巷にある風説を解体し歴史の「なぜ」に挑む。見えてきたのは中学校体育連盟(中体連)が財源確保のため尾崎商事・葵と提携した事情……。東京五輪前後のスポーツ立国論も絡む中体連の変容過程といい、この編の解明はなかなかスリリング。ブルマーの消滅もセクハラ概念の普及と結びつけて論じられる。他方でブルマー普及を支え、また学校現場をそれに固執させた「心情的」背景も興味深くはあるが、大分エビデンスは弱くなる。さらなる議論が待たれるところである。

  • クサバナリスト さん

    いつの間にか見なくなったブルマー。社会学者が研真面目に取り組んでおり、その歴史を諸説を、色んな文献から推察したところは正しく研究成果である。漫画ドラゴンボールにブルマという女性が登場するのも80年代なかばのブルマー全盛時。今、ドラゴンボール新作アニメを息子が真剣に観ているが、ブルマの名前がどこからきてるのか知らないだろうな?今度、知ってるかどうかきいてみるか?

  • marumo さん

    60年代後半から90年代前半、突如現れ唐突に消えたらしいブルマーの謎。予想通りだけど、やっぱりお金絡み。結構なページ数が中体連、中振連の成立とお財布事情に割かれています。そしてブルマー強要イコール「セクハラ」が成立してからの即効終了。文章がダラダラしてるので、かなりの飛ばし読みだけど、多分そんな流れ。私はモロにブルマー世代。当時何とも思わずブルマーを着用してたわね。今思うとなぜ平気だったのか我が事ながら不思議でならないけど。

  • マカロニ マカロン さん

    個人の感想です:B。以前の「ちょうちんブルマー」は1966年頃から中学校で「密着ブルマー」が普及し始め、68年から高校にも波及。その後、92年ころからハーフパンツへの移行が始まり、2000年までには学校の女子体操着としてはほぼ消滅した。約30年間「お尻に密着してほぼ下着と変わらないものを女子生徒に着用させること」が「ほとんど無頓着に導入」された背景は東京五輪による女性の身体への価値観の変容と、その裏に戦後のスポーツ振興を狙う「組織的関与」で全国中体連の資金難とそこに乗った企業の協働による波及効果があった。

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