父が消えた 河出文庫

尾辻克彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309407456
ISBN 10 : 4309407455
フォーマット
出版社
発行年月
2005年06月
日本
追加情報
:
15cm,304p

内容詳細

お墓というのは、家の中でいうとお風呂場みたいだ―。父の遺骨を納める墓地を見に出かけた「私」の目に映るもの、頭をよぎることどもの間に、父や家族と過ごした時代の思い出が滑り込む、第84回芥川賞受賞作「父が消えた」。その他「星に触わる」「お湯の音」など、初期作品5篇を収録した傑作短篇集。

【著者紹介】
尾辻克彦 : 1937年、横浜市生まれ。武蔵野美術学校中退後、赤瀬川原平の名で美術活動を行う。79年、尾辻克彦の名で書いた『肌ざわり』で中央公論新人賞、81年に『父が消えた』で芥川賞、83年に野間文芸新人賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 遥かなる想い さん

    第84回(1980年)芥川賞。 昭和の風情満載の物語である。 汽車に乗りながら、父の人生に想いを かける…読んでいると 懐かしい気分に させてくれるのが 素直に嬉しい。 馬場くんとの軽妙な会話をとして、 思い出す父との記憶が 印象的な物語だった。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    芥川賞】三鷹から東京と逆に行くと旅行になる。なるほど。簡潔な文章。作家と編集者の関係、名古屋にいたこと、美術学校に行ったことが話にでてくる。文学以外の筆名は赤瀬川原平。愛知県立旭丘高校美術科で本人の話と一致。本人の経験に基づいた話であることが推測できる。作者の時代背景と、作品の時代背景の交差点。どちらにも興味がないと無味な駄文に思うかも知れない。赤瀬川原平の作品を知っていれば、そこを狙っていることが分かる。

  • absinthe さん

    表題作。教え子と電車で三鷹から高尾まで行くだけの話。ただ、何か目に入るたびに連想から発想が飛んで、あっちへこっちへ話が捻じれていく。エッセイみたいな体裁。エピソードは無関係に見えるが、迷路のように繋がってくる。視点が真っすぐでなく、言葉遊びの語感が楽しくゆるい感じがいい。ユーモラスでついつい読んでしまう。ほんわか面白い作風。

  • おいしゃん さん

    【芥川賞作品】いやはや、さすが赤瀬川さん(著者名はペンネーム)。芥川賞の表題作と他4編とも世界観が本当に面白い。最後の「お湯の音」など、親子で出前を取ろうという話になり、銭湯の出前!を注文。やってきた番頭さんが丼に湯を注げば、自宅が銭湯になり…。天才的な芸術家は、文章を書いてもやはり天才的な面白さであった。

  • ヴェネツィア さん

    1980年下半期芥川賞受賞作。この時は田中康夫の『なんとなくクリスタル』が候補にノミネートされながら落選。もっとも、売れ行きと作品の認知度では、こちらが圧勝したのだが。さて、本作の『父が消えた』であるが、この作家の作品は初読だったので、タイトルからは安倍公房の書くようなシュールな世界を想像していた。実際は三鷹から中央線に乗って高尾の公営墓地に向う現実と、主人公の過去とが交錯する私小説風のものだった。選考委員だった大江健三郎の評―短篇というジャンルの「異化」―は、当時はともかく、今では首肯しにくいようだ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

尾辻克彦

1937年、横浜市生まれ。武蔵野美術学校中退後、赤瀬川原平の名で、先鋭的な美術活動を行う。79年、尾辻克彦の名で書いた「肌ざわり」で中央公論新人賞、81年、「父が消えた」で芥川賞、83年、「雪野」で野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品

HMV&BOOKS onlineレコメンド