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老人力

赤瀬川原平

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480036711
ISBN 10 : 4480036717
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2001
Japan

Content Description

老人力とは何か?物忘れ、繰り言、ため息等、従来ぼけ、ヨイヨイ、耄碌として忌避されてきた現象に潜むとされる未知の力。20世紀末に発見され、日本中に賞賛と感動と勘違いを巻きおこし、国民を脱力させた恐るべき力。あの笑えて深い名著が正続2冊あわせて文庫に。

目次 : おっしゃることはわかります/ 物忘れの力はどこから出るのか/ 「あ」のつく溜息/ 食後のお茶の溜息/ 老人は家の守り神/ 老人力満タンの救急車/ 下手の考え休むに似たり/ 老人力胎動の時期を探る/ ソ連崩壊と趣味の関係/ 中古カメラと趣味の労働〔ほか〕

【著者紹介】
赤瀬川原平 : 1937年横浜生まれ。画家。作家。路上観察学会会員。武蔵野美術学校中退。前衛芸術家、千円札事件被告、イラストレーターなどを経て、1981年『父が消えた』(尾辻克彦の筆名で発表)で第84回芥川賞を受賞。宮武外骨、3D写真、老人力などのブームの火付け役でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • takaC

    ろうじん・りょく〔老人力〕物忘れ、繰り言、ため息等従来、ぼけ、ヨイヨイ、耄碌として忌避されていた現象に潜むとされる未知の力。――・がついてきた〔老人力・――〕ぼけ、ヨイヨイ、耄碌の婉曲表現。

  • たか

    ひと昔前に流行った本。 なかなか面白い発想だった。加齢とともに出るマイナス面をユーモアを交えて、プラス思考に発想転換する。 『老人力』を学ぶことにより、世の中がもっと生きやすくなると思った。C評価

  • はまだ

    「飲んだ水を全部サルトルした」「宗教に言われるから清貧までは理解する。でも侘び寂びは無理だ」「ワインの味は論理では終えないものだから、様々の現実の断片を持ってきて照合させている」「うわァ背水の陣だった」の中でいいのは、最初のやつと最後のやつです。落ちてから気づいてるからね、背水の陣。あとがないから頑張れるのに、そうとは知らなかったからね。すごいなー。この言葉を知っていたいですね。素晴らしかったというか感心なんかとかは別に、すばらしいなと。モテたいんですけどねー★4.5

  • かっぱ

    赤瀬川さんの訃報の前に何となく購入していたもの。こんなに面白い本を読まずにいたのが惜しい。若いころは過激な前衛芸術家であった赤瀬川氏ですが、根は大人しくて引っ込み思案、年齢とともに、そちらに近づいていった感じがあります。元々、発想自体が軟らかいというのか、あまり難しくなり過ぎないように、路上観察のメンバーとともに、「ガハハ」と笑い飛ばせるように持っていく力が備わっておられます。それもこれも共に笑い合える仲間があってのこと。

  • Shoji

    著者を含む初老の三人の遊び仲間がいた。著者が最も年長であったので、あとの二人が著者に親愛をこめて「ボケ老人」といじっては遊んでいた。やがて年を経て、後の二人も「ボケ老人」の片鱗が見えてきた。「ボケ老人」とはいかがなものか、果たして三人は「老人力」なる造語にたどり着いた。細かなことが気になり、記憶力は低下し、運動能力の低下は顕著だ。それらを逆手にとって、ユーモラスに生活することが「老人力」というわけだ。もちろん、長く生きてきた経験値がモノを言う。年を重ねることもいいことだと思える一冊だった。

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