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野党第1党 「保守2大政党」に抗した30年

尾中香尚里

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784768459485
ISBN 10 : 476845948X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan

Content Description

強大な圧力に潰されず生き残ってきた「民主リベラル」そのしぶとさを踏まえ提言する「野党第1党」の役割。

目次 : 序章 リベラルは本当に「瀕死」なのか/ 第1章 平成「野党史」への視点(「保守2大政党」への胎動/ 野党にだけ「改革」を強いた小選挙区制/ 民主党が抱え込んだ「理念の対立軸」/ 民主党政権はなぜ「悪夢」と呼ばれたのか/ 立憲民主党誕生の意義/ 「多弱」野党の主導権争い/ 自民党の変質と「立憲VS維新」)/ 第2章 「令和の政治」に望まれること(「令和の政治」とは何か/ 「令和の政治」二つの対立軸/ 「提案すべきこと」を誤るな/ 「社会党」にも「民主党」にも戻らない)/ 第3章 「目指すべき社会像」の構築に向けて(「憲法・原発・消費税」とどう向き合う/ 憲法論議の「戦い方」を変える/ 原発政策は「社会像の選択肢」/ 「消費税」で選挙を競うのはもうやめよう)/ 終章 「この道しかない」にNOを

【著者紹介】
尾中香尚里 : 1965年、福岡県生まれ。早稲田大学卒業後、毎日新聞社に入社し、政治部で野党や国会を中心に取材。同部副部長として、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故における菅直人政権の対応を取材した。現在はプレジデントオンライン、週刊金曜日などに記事を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • バーバラ

    序盤は概ねこの30年の野党の歴史を振り返る内容。小選挙区制の導入が想定したのは保守2大政党制だが、かつては民主党、近年は立憲民主党というリベラル勢力がしぶとく生き残ったという見方が興味深い。後半はこれからの野党第一党つまり立憲民主党はどういう立ち位置で与党に対峙すべきか述べてある。自民党の掲げる「自己責任社会」に対し明確な対立軸として「支え合う社会」という旗印を打ち出して選挙に臨むべしという指摘には深く共感した。なかなか政権を取れない野党を応援疲れしている人にぜひおすすめしたい。勇気と元気をもらえます。

  • チェアー

    リベラル野党の政策は、弱者の言葉を語っているかという点で判断すべきだ。政策で多少のブレがあっても構わないだが、目指すべき社会像にブレがあってはならない。

  • 金吾庄左ェ門

    元々が菅直人の番記者だったような方ゆえか、明らかにリベラルと言うか左翼に偏った考えに基づいて書かれているのが残念です。私自身、90年代の改革ブームをよく知っておりその可能性を信じていた人間の一人ですので、今でも行政改革や規制緩和による小さな政府を強烈に支持していますし、頭にネオがつくリベラルの一人です。あと民主リベラルって自由民主党になりますよね(笑)

  • TorysGirly

    まずリクルート事件以降の野党の歴史を振り返る。今の自民党裏金問題を彷彿とさせる当時の政治とカネ。今の問題でまた政界再編があったりするのだろうか。報道および政治論談で支配的だった「保守二大政党」を強いる事を批判し、本書の範囲では新党さきがけに源流を持つ「リベラル」(定義なく用いられているが、した方が良かったように思う)政党が野党第一党である事の意義を説く。未だ日本では(ぼんやりとでも)保守二大政党を望む人の方が多いようには思うが、本当にその方向で上手く行くとは今の政治みてても思えず、本書の説得力を感じる。

  • 尾崎ぽえむ

    ここでの野党第一党とは、要は民主党系について書かれている。前半は55年体制崩壊後の野党を主眼に置いた日本政治史、後半は野党に求められることは何かについて書かれている。特に前半は史実ではあるがドラマチックで普通に読んでいて面白かった。民主党政権以降の社会しか記憶に無いが、今の野党の構図も、結局のところずっと前から繰り返していることと似通っているというのが分かった。ここ30年の日本の政治史を俯瞰して学べるし、読み物として面白い。また、目指すべき社会像が大事という意見にも同意できる。

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