働かざるもの、飢えるべからず。 ベーシック・インカムと社会相続で作り出す「痛くない社会」

小飼弾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784904507391
ISBN 10 : 4904507398
フォーマット
出版社
発行年月
2009年11月
日本
追加情報
:
19cm,343p

内容詳細

社会を豊かにしたほうが、個々人を豊かにするより、人は豊かに生きられる。キーワードは「所有から利用へ」。豊かな社会を1人ひとりが自由に使える「おれたちの社会」の実現へ。A.スマナサーラ師との対談も収録。

【著者紹介】
小飼弾 : 1969年生まれ。ブロガー/プログラマー/投資家。カリフォルニア大学バークレー校中退。1996年ディーエイエヌ有限会社設立、1999年オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)のCTO(取締役最高技術責任者)を務めた。2001年再びディーエイエヌ有限会社代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えちぜんや よーた さん

    生きていく上で最低限度の金額を国が直接国民に手渡すベーシックインカム。特徴は次の通り。1.「こども手当」を拡大した「こどもおとな手当」2.制度が複雑な既存の年金保険、医療保険、失業保険と違って機械的に国民全員に支給するため行政コストが安上がり。3.「食うために働く」というインセンティブが弱くなるから、個々労働者が自分の好きなことをやりだし、価値創造的仕事に従事しやすくなる。4.ベーシックインカムの財源は税率100%の相続税。墓にお金は持っていけない生きているうちに使ってくれという考え方

  • 松本直哉 さん

    ベーシック・インカムについてもっと知りたいと思って読んだ。全員への無条件の均等な給付には賛否両論あるが、富を偏在させて死蔵させるよりも分配して使用するほうが、結果的に富者にとっても有利である理由が、経済音痴の私にもよくわかるように書いてある。一定数の働かない人がいることが必要という指摘にもうなずく。本当の意味で働いている人間などひとりもいない。奪っているだけだ。農夫さえも、大地から奪うに過ぎない。収奪することなしに人は生きていけない。働かざるもの食うべからずと言える人はひとりもいない。哲学的な経済学。

  • はすのこ さん

    ありがたい対談だし、納得だし、名著なんだが、異常に疲れる1冊でもある。

  • トダ―・オートマタ さん

    再読。本書はベーシックインカムの本みたいなもの。個人的にはだいたい同意できる。ただ、「働かないといけない」という日本人には同意しにくい内容だと思う。これの問題は「働く人がいなくなる」ではなく「働く職種に偏りができる」ということだと思う。あとエネルギーについて太陽光発電を提案しているがそこまでまかなえるとは思えない。それに、移民を含む外国との関係を少し楽観的に見ていると思う。2章の対談は少し蛇足のように思える。

  • みんと さん

    お金持ち、貧乏人が二極化している日本社会で、貧困の生まれるメカニズムを考え、どうしたら効率良くお金が回り、この血行不良状態を改善できるのかを小飼弾氏が斬新で小気味良い考えを提言している。お金だって土地だって社会の中で還流させればよいという、そのシステムは面白い。お金持ちが集めたものが社会に還元されてゆけば、煩雑な相続の手続き等もスムーズにゆくのでは。実際、作られるわけはないが、ベーシック・インカム庁のような再配分を行う機関なんてすごい発想力である。

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小飼弾

投資家、プログラマー。(株)オン・ザ・エッヂ(後のライブドア)の取締役最高技術責任者(CTO)を務め、同社の上場に貢献。ニコニコチャンネル「小飼弾の論弾」で、毎月2回、時事ニュース解説や科学・IT解説などをライブ配信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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