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桐生市事件 生活保護が歪められた街で

小林美穂子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784911256169
ISBN 10 : 4911256168
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

受給者数が10年で半減――何が起きていたのか?

保護費を毎日1000円だけ手渡し、残りは金庫にしまうなど、信じがたい運用が発覚した桐生市の生活保護行政。助けを求める市民を威圧し、支給を徹底的に削る姿勢が、次第に明らかになっていく。支援と取材の現場から迫ったルポルタージュ。

【著者紹介】
小林美穂子 : ライター、一般社団法人「つくろい東京ファンド」スタッフ。群馬県出身

小松田健一 : 東京新聞記者を経て現在、東京新聞事業局出版部。2022年7月〜24年8月、東京新聞前橋支局長。2024年「地域・民衆ジャーナリズム賞」「貧困ジャーナリズム賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • fwhd8325

    この事件、かなりショックを受けた記憶があります。この国は、弱者に対して、あまりにも無関心であり、かつての優生保護主義を想像させるような排他主義に向かっているように感じます。恐ろしいです。確かに不正受給を行う者もいて、その対策となると、とてもセンシティブなので難しいとは思います。群馬県だけでなく、どこの自治体でも、似たり寄ったりのことは起きているんだと思います。やはり、後味の悪さは拭えません。

  • こばまり

    本制度のあり方、運用については様々に意見があろうが、実に腹立たしいのが本来であれば粛々と窓口業務を行うに過ぎぬ一自治体の一職員、一部署が生殺与奪の権を握ったかのような振る舞いを傲然とし続けてきたことだ。小田原のジャンパー事件を彷彿とさせる。

  • 桐生市の福祉課の対応は本当に酷い。生活保護家庭が激減した桐生市。それは生活保護の認定を減らす意図があったのだろうと思われるが、なぜそうなったのかについての描写はなく、特に女性のライターは、とにかく桐生市の非人道的な態度を糾弾する強い文章が目立った。福祉課の窓口に元マル暴の警察官を配することに憤る箇所があったが、態度が酷いことは責められるべきではあるが、なぜマル暴を?との理由や背景には触れられずの非難だ。ヤクザの貧困ビジネスや不正受給の問題が絡んでいるからかと考えられるし、そのあたりの取材もして欲しかった。

  • 七草

    2023年11月桐生市で、生活保護費の支給が1日1000円で、満額支給されていないことが発覚。市民の生活と命を守るはずの福祉課で、生活保護の申請段階で拒絶する「水際作戦」や、様々な理由をつけて保護の廃止や辞退へ追い込む「硫黄島作戦」、相当な悪意の「収入認定」が横行していた。前代未聞のあらゆる違法行為、憲法違反、人権侵害が10年以上も蔓延していた。様々なデータが物語る。公務員がそこまでの不祥事を起こしていたという事実。国、県、市のダークな部分を見た。強い憤りしか感じなかった。

  • 二人娘の父

    行政についてこれほどの衝撃を受けるとは...。言葉は沢山頭の中に浮かぶが、出力ができないほどの衝撃。なぜ公務員である自治体職員が、ここまで人間の尊厳を踏みにじり、平然としていられるのか。私たちの想像もできないところで、この国の支配勢力は、私たち国民にとんでもない牙をむいているのではないか。背筋が寒くなるような、足元が脅かされるような不安に包まれる。なぜ桐生市がこれほど突出した人権侵害を行ってきたのか。謎は深まったし希望は見えない。心が折れるような読書体験。

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