闇の男 野坂参三の百年

小林峻一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163479804
ISBN 10 : 4163479805
フォーマット
出版社
発行年月
1993年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
254p;20

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    第25回(1994年) 大宅壮一ノンフィクション賞受賞 日本共産党のドンとも言える 野坂参三の闇の部分にメスを 入れた労作。名誉議長 として悠々自適の隠居生活を 送るはずだった92年、突如解任され 除名処分にまで至った裏には何が あったのか。同志が同志を売る スターリンによる粛清の嵐が 吹き荒れていた時代、野坂は 同志の山本懸蔵を本当に売ったのか。 豊富な取材・資料をもとに、戦中の 闇を現代に浮かび上がらせている。 平和な時代に生きる我々には 想像もできない歴史の重みが 本書にはある。

  • harass さん

    日本共産党の重鎮で名誉議長であった野坂参三は、ちょうど100歳になった1992年に、党から除名された。裏切りの記録がソ連崩壊で流出し、その年の週刊文春が取材したのが原因だった。その文春の連載記事を元にした本。スターリン粛清の時期にロシアにいた野坂は生き残る。秘密警察に密告、仲間を売り忠誠を示すことで…… この本では野坂は最大5重スパイの可能性を示唆している。戦中戦後のいろいろな局面で場当たり的な処世術を駆使していたらしい。実態は本人が死去したために不明。日本共産党もだんまりなまま。なんという小説的な事実。

  • 姉勤 さん

    日本共産党最高名誉顧問に座し、そして除名された男のレポート。この世の地獄ともいうべきスターリン時代のソ連で生き延び、帰国したのち100歳の長寿を誇る。祭り上げられ国会議員にもなった、その階級を得るための選択。ソ連崩壊で公開された秘密文書を元に美辞で語られた自伝には載せられない、除名に価する裏切りとスパイ行為の憶測と状況証拠。個人的に言えば、実に彼ららしい。もっとも卑怯なものを糾弾する卑怯者たち。

  • ステビア さん

    まさに闇の男。このような男を頂点に置いていたことはまさに日共の汚点であろう。この本が書かれたあと、野坂についてどの程度真相の解明が進んだのか知りたい。

  • BLACK無糖好き さん

    かつての日本共産党名誉議長 野坂参三の闇の部分を照射。日本の官憲、ソ連赤軍、NKVD、ゾルゲ機関、コミンテルン、米軍と、これら全ての重複スパイだった可能性もあるという。何とも言えない薄気味悪さが漂うが、場当たり的に保身を図って生き延びてきたのが実態かもしれない。山懸の逮捕・処刑で、野坂の疑惑が浮かび上がった後も宮本顕治ら日共指導部は野坂の恥部に目をつぶり、逆に野坂を利用してきた側面もあったようだ。1941年に野坂がコミンテルン指導部宛に延安から送付した手紙からみられる当時の活動状況は大いに目を引く。 

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小林峻一

ノンフィクション作家。1941年、三重県生まれ。県立津高校から早稲田大学第一文学部独文科へ進むも、6年次に退学。雑誌編集者、記者、ルポライターを経て、加藤昭氏との共著『闇の男 野坂参三の百年』(文藝春秋)で第25回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。主として月刊誌、週刊誌を舞台に執筆活動中(本データは

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