もはや老人はいらない! 長生きが喜ばれない介護社会の大問題

小嶋勝利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784828422015
ISBN 10 : 4828422013
フォーマット
出版社
発行年月
2020年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
235p;19

内容詳細

日本は過度の高齢化社会と言われています。老人の数は加速度的に増え、このままでいくと日本は老人だらけの国になってしまうとされています。「しかし、ほんとうにそうなるのだろうか」老人ホームの実態に通暁する著者は、疑問を呈します。「老人はもう長生きはしない。なぜなら老人を殺してもおかしくない社会になっているから」著者がそう考えるのは、老人が追い詰められ、命を粗末にされている現場を嫌というほど目撃しているからです。老人ホームの裏の裏まで知り尽くす第一人者が明かす驚愕の実態!

目次 : 序章 高齢者に希望はあるのだろうか?/ 第1章 高齢者の実態は、こう変わってきた/ 第2章 行き場を失う老人たち!―過当競争時代に入った老人ホーム業界/ 第3章 介護の現場のウソと真実―トラブルが絶えないのはなぜか/ 第4章 それでも知りたい老人ホーム選びのポイント―ホームに親を入れた後、後悔してしまったらどうしたらいいのか/ 終章 メメント・モリ―これからの介護はどうあるべきなのか

【著者紹介】
小嶋勝利 : (株)ASFON TRUST NETWORK常務取締役。1965年神奈川県生まれ。日本大学卒業後、不動産開発会社勤務を経て日本シルバーサービスに入社。介護付き有料老人ホーム「桜湯園」で介護職、施設長、施設開発企画業務に従事する。2006年に退職後、同社の元社員らと有料老人ホームのコンサルティング会社ASFONを設立。2010年、有料老人ホーム等の紹介センター大手「みんかい」をグループ化し、入居者ニーズに合った老人ホームの紹介に加えて、首都圏を中心に複数のホームで運営コンサルティングを行っている。老人ホームの現状と課題を知り尽くし、数多くの講演を通じて、施設の真の姿を伝え続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 乱読家 護る会支持! さん

    冷たい考えかもしれないけれど、社会に貢献する可能性が低い高齢者の生活を支えるお金よりは、明日を生きる若い人達への投資(教育など)をもっとすべきであり、 僕は、延命のための無駄な医療費は使わずに、長くは生きられないことが医学的にわかった段階で、「安楽死」に医療保険適用されるべきと考える。 また、人は100%死ぬ。その事をちゃんと高齢者が受け入れていくための、ホスピスの導入も欠かせない。 平均年齢を超えた人へは、ホスピスと安楽死を社会保障の一つとして導入すべきと、僕は考える。

  • 清水勇 さん

    ショッキングな題名だが、介護現場に身を投じて現在介護コンサルタントである著者が、外部からは窺い知れない介護現場の実態(退職者が多い理由は賃金の安さではなく介護業務の特殊性にある)や介護事業が既に成り立たない現実を赤裸々に見せつけられる。自分自身今後介護施設を利用する上で事前に考慮すべきことがよく理解できた。現時点でも既に破綻している介護保険制度を少しでも継続させる為に、国は介護のあるべき姿から大きく逸脱していることは仕方ないと思う。来年から高齢者の仲間入りだが「死」を常に覚悟して日々生きていくしかない。

  • kaz さん

    編著のものも含め、著者のものは3冊目。介護業界や介護を取り巻く環境の問題点等はわかるが、以前読んだものと比べるとまとまりに欠け、やや冗長。著者の個人的な思い・感想が明確な根拠なく述べられているような気がしてならない。とは言え、介護職員や施設のあり方等の課題は、やはり興味深い。図書館の内容紹介は『長生きを望む老人も、長生きさせようとする医療も介護も以前のようには存在しない。日本は恐ろしい国になってしまった−。老人ホームの裏の裏まで知り尽くす第一人者が、老人抹殺社会の現実を綴る』。

  • もりちゃん さん

    衝撃的な表題で、何の本かと思ったが、介護の問題を自分の体験や情報を交えてわかりやすく見せてくれた。まあ介護の現場だけではなく、どこの業界の現場でも同じことがあるなあと実感する次第。世の中はいつの時代も場所も同じなんだろうと思わせてくれた一冊。

  • 讃壽鐵朗 さん

    「もはや老人はいらない!」という題名とはほとんど関係のない話ばかりだが、現在の老人ホームの問題点などが実によく説明されている。

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