「今、ここ」から考える社会学 ちくまプリマー新書

好井裕明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480689764
ISBN 10 : 4480689761
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;18

内容詳細

私たちが過ごしている日常とは何か。それは他者と出会う圧倒的な場であり新たに創出される意味が満たす豊かな世界でもある。その日常を「今、ここ」で見つめ、捉えなおす。

目次 : 第1章 社会を考える6つの視点/ 第2章 日常性という宝箱/ 第3章 スマホのある日常/ 第4章 「らしさ」を生きること/ 第5章 「ちがい」がある他者とどう出会えるのか/ 第6章 環境を考えるということ/ 第7章 「政治的であること」とは何だろうか

【著者紹介】
好井裕明 : 1956年大阪市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。日本大学文理学部社会学科教授。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • future4227 さん

    中高入試で頻出の本。社会学とは何かという入門書的内容。社会学の代表的学者としてウェーバー、ジンメル、デュルケーム、ミード、シュッツ、ガーフィンケルといった学者らを挙げ、その主張や視点を紹介する。また、スクールカースト、選挙権、原発、スマホ、SNS、ジェンダー、LGBT、障がい者差別、環境問題など様々な具体的問題についての筆者の意見が述べられる。父と娘が回鍋肉を奪い合いながら食べるCMやイクメンという言葉に違和感を覚える感性を持つことや日常のあたりまえのことに対して批判的になることが社会学の第一歩。

  • ゆう。 さん

    社会学について平易に解説した内容です。しかし、言わんとしていることはとても奥深く感じました。著者は差別論とかでも著書を残し、私たちが差別する恐れのある存在であることを主張しています。僕は差別を生み出す社会性があり、意識的にいないと差別をする存在となることがあると思い、そこに社会学の必要性を感じています。自分らしさの「らしさ」はどこからくるのか、また政治的であることは他者を理解しようとすることであるという指摘も学ぶことが多かったです。あとがきで社会学は批判する力を養うものということも大切だと思いました。

  • りょうみや さん

    社会学理論紹介の面もあるけど著者の私的話題多めの社会学エッセイ集になるだろうか。社会学に少し興味を持った高校生向けの印象。「今、ここ」は目の前の日常生活で、これこそ社会学的話題の宝庫だということ。あたりまえを疑うことを強調して伝えている。パッと読み。

  • しょうじ@創作「熾火」執筆中。 さん

    【図書館本・1回目】スクールカースト、スマホ、ジェンダー、身体障害、環境、「政治的」であること、について扱う。日常という、「あたりまえ」として見えているものの「裂け目」から、「他者」を発見し、つながり、共生していくことの大切さを説こうとしている。ざっくり読んだので、理解が至っていないのだが(汗)、あくまでも「いま現在」を起点として問題を提起し、考えている姿勢には好感が持てる。

  • しょうじ@創作「熾火」執筆中。 さん

    【図書館本、2回目】駆け足。読みが浅く、第一章の社会学小史で、ミードやシュッツが入っていたことに気づかなかった。パーソンズが入っていないのは「見識」かもしれない。人間の数だけある「今、ここ」を、他者を介して理解するのが社会学であるとしているのが本書であると理解したのだが、借りているだけでは物足りなくなり(書き込みとかしたい)、買うことにしました。それで読んだら、またコメントすると思います。

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