「健康」から生活をまもる 最新医学と12の迷信

大脇幸志郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784990917678
ISBN 10 : 4990917677
フォーマット
出版社
発行年月
2020年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
230p;19

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読書メーターレビュー

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  • ピンガペンギン さん

    著者は1983年生まれ。出版社勤務などを経て東大医学部卒ののち医師。「タバコ、酒、次の標的」タバコの害はたかが知れたものなので許容するべきという。この時点で読む気を無くす人がいそうだが「がん検診」は一読の価値あり。「がんも予防できない」し、早期発見が良いとは限らない。早期発見が有効ながんはごく一部だという。9章では「エビデンス」=科学的根拠ではないことが語られる。男性の前立腺がん検診は、副作用(尿漏れ、性機能不全などが起こる)があるのに、死亡者を減らす効果は少ないことがわかっている。

  • 清水勇 さん

    「健康」と「生活を守る」は同義語と思っていたが、全て基本に戻って考える著者の丁寧な説明で、如何にメディアの情報を鵜呑みにしているか痛感。新型コロナ禍で大騒ぎしている我々に立ち止まって考える機会を与える。真骨頂は.病気の予防は「おいしいかどうか、食べたいかどうか」に勝る理由にはならず「予防の効果は実感できない」にある。目次に通風、プリン体、タバコ、血圧、コレステロール、メタボ、がんと我々が常識だと思い込む対策をデータの冷静な評価で自分の生活を(やりたいことを)我慢してまでやる必要がないことを納得させられた。

  • えだまめ さん

    街録chで知った大脇医師の著書。医師としては異質なキャリアの方であり、多く言われている事とは違う意見を読めた。健康は手段であって目的ではないですよね。EBMは科学的根拠ではなく証拠。健康は宗教。健康第一は本当か。など。健康と聞くと思考停止し、盲目的に現代医学が提示すらり価値を受け入れがち。それは絶対ではないよ。という話。日頃何となく感じる違和感が言葉になっていた。

  • コトノハ小舟 さん

    「健康」は現代の宗教である、現代人の不安への手当てとしての機能なのだ、というのに深く納得。精神的拠り所として人々は「健康」を崇め、求め、それを保証されることを望むのだ。「健康第一」がこんなにも大手を振って流通し、逆らうのは非道徳的かの様に言われるのは、そういう訳。私に響いた一文「全ての可能性を予見して最善の道を選び続け、最終的な結果を考えうる限り最高にすることができるという幻想こそが、私達の生きる意思を殺している。見えない未来に向かって生きるという意思を。」答えなどないのだ。見えない未来に向かって生きろ!

  • ムートン さん

    何を食べても病気になる人はなるし、ならない人はならない。食べ物で病気は予防できないし、高血圧、高コレステロールも寿命には誤差程度にしか影響しない。だからいろいろ気にせず、好きなものを食べるのがいい、という本。著者は現役のお医者さん。書きぶりからかなり面倒くさそうな人だなと感じる。額面通り受け取れるかは別にして、なかなか面白い考えが所々に書かれていたので、読んでよかったとは思う。

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大脇幸志郎

1983年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業後医師にはならず、フリーターを経験。その後出版社勤務、医療情報サイト運営の経験ののち医師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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