レイテ戦記 3 中公文庫

大岡昇平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122065956
ISBN 10 : 412206595X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
追加情報
:
432p;16

内容詳細

米軍のオルモック逆上陸に壊滅状態に陥りながら、自活自戦を続ける日本軍。昭和十九年十二月二十六日、マッカーサー大将がレイテ戦終結を宣言するも、司令官山下奉文大将の訓示「生ノ難キニ耐エカチテ永久抗戦」が届く。大西巨人との対談「戦争・文学・人間」を巻末に収録。

目次 : ブラウエンの戦い―昭和十九年十二月六日‐七日/ オルモック湾の戦い―十一月二十七日‐十二月七日/ オルモックの戦い―十二月八日‐十五日/ 壊滅―十二月十三日‐十八日/ 第六十八旅団―十二月七日‐二十一日/ 転進―十二月十二日‐二十一日/ 敗軍―十二月二十二日‐三十一日

【著者紹介】
大岡昇平 : 明治42年(1909)東京牛込に生まれる。成城高校を経て京大文学部仏文科に入学。成城時代、東大生の小林秀雄にフランス語の個人指導を受け、中原中也、河上徹太郎らを知る。昭和7年京大卒業後、スタンダールの翻訳、文芸批評を試みる。昭和19年3月召集の後、フィリピン、ミンドロ島に派遣され、20年1月米軍の俘虜となり、12月復員。昭和23年『俘虜記』を「文学界」に発表。以後『武蔵野夫人』『野火』(読売文学賞)『花影』(新潮社文学賞)『将門記』『中原中也』(野間文芸賞)『歴史小説の問題』『事件』(日本推理作家協会賞)『雲の肖像』等を発表、この間、昭和47年『レイテ戦記』により毎日芸術賞を受賞した。昭和63年(1988)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ベイス さん

    無断でセブに脱出した中将や、糧食を奪う兵、体当たりせずに帰還する特攻兵は「不名誉」なのか?命令に従い粛々と討ち死にしていく兵と、こうした遊兵たちとの間に線を引こうとする著者の姿勢への違和感が大きくなってきた。

  • おたま さん

    本当にやっと読み終わったという感じ。この第三巻では、レイテ島中部ブラウエンでの日米軍の戦いと、西部オルモック湾での海戦、オルモックでの戦いが描かれる。そして日本軍の壊滅及び敗軍の様子も。これまでの一巻、二巻同様に、その戦闘の描写は詳細を極めており、どこでどの部隊がどのように戦い敗れどちらに敗走したのかが事細かに描かれていく。大岡昇平の執念のようなものも感じるし、それを読んでいくのには忍耐が必要となる。淡々とした描写ながら、その臨場感によって大変重苦しいものを感じる。だが、これが戦場なのだと思う。

  • 塩崎ツトム さん

    ネトウヨに限らず、夜には諸葛孔明のような軍師気取りが大勢いるが、仮に諸葛孔明が現代戦の指揮をとっても、三国志に描かれるような活躍は無理だろうと嫌でもわかる。奇策で局所的勝利を重ねても、それは大海に注ぐ小便みたいなもので、なんの役にも立たず、美しい船は飛行機は鉄くずになり、兵士の肉体と頭脳と心は熱帯の強烈な気候で、あっという間に白骨と化す。遊兵たちはそんなかつての戦友の骸を道しるべにしたというのだからすさまじい。(つづく)

  • Book Lover Mr.Garakuta さん

    【図書館】【速読】【再読】【既読】:徹底抗戦に入る。日本軍敗北濃厚で、マッカーサーの思惑と山下の思惑が錯綜する。

  • しんすけ さん

    ゴリアテに小石を投げて満足しているダビデ、そんな姿を日本軍は垣間見せる。孫子の兵法の基本を「負ける戦いをしないこと」と前回書いたが、これは「敵軍に負ける戦いをさせる」と云うことに通じる。1944年12月7日、米軍のオルモック上陸によって、日本軍は補給の大半を絶たれる。食事も満足には取れない。これで戦えと云うほうが無理な話だ。 米軍の方が巧く孫子の兵法を活用したと云える。それでも一部の日本軍は米軍に切り込みをかけ、部分的な成功を収める。そこにはゴリアテに小石を投げているダビデの姿しか浮かばない。

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大岡昇平

明治42年(1909)東京牛込に生まれる。成城高校を経て京大文学部仏文科に入学。成城時代、東大生の小林秀雄にフランス語の個人指導を受け、中原中也、河上徹太郎らを知る。昭和7年京大卒業後、スタンダールの翻訳、文芸批評を試みる。昭和19年3月召集の後、フィリピン、ミンドロ島に派遣され、20年1月米軍の俘

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