「衣食足りて礼節を知る」は誤りか 戦後のマナー・モラルから考える

大倉幸宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794810427
ISBN 10 : 4794810423
フォーマット
出版社
発行年月
2016年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
244p;19

内容詳細

新聞記事などの資料を基に、戦後から現在までの生活風景を辿り、日本人のマナー・モラルの変遷を読み解く!『「昔はよかった」と言うけれど』に続く第2弾。

目次 : 第1章 日本人のマナー・モラルはいかなる水準だったか(昭和二〇・三〇年代の日本を振り返る/ 外国人が語る日本人の印象を知る ほか)/ 第2章 日本人のマナー・モラルはいつ変化したのか(花見会場を定点観測する/ 酔客の荒れる様子を見る ほか)/ 第3章 何がマナー・モラルに変化をもたらしたのか(新生活運動の内容を探る/ 東京五輪に向けた取り組みを見る ほか)/ 第4章 「世間」はいかに日本人の行動を規制してきたか(「世間」の中身を理解する/ 「世間」の強い影響力を知る ほか)

【著者紹介】
大倉幸宏 : 1972年、愛知県生まれ。新聞社、広告制作会社勤務等を経てフリーランスのコピーライターに。広告媒体を中心に、幅広い分野で執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    これから30年も経つと今を「昔は良かった」と言う時代が来るだろうか。そんなことを思った。そして、『世間』を考えた。広かったり狭かったり・・そんなに気にする必要もないが、ある程度(ここの塩梅が実は難しい)節度は大切。利害関係が絡むと尚の事・・範となる大人が怪しい現実がある。外国の方がこの国を好きでいてくれるのが不思議なくらいだ。国じゃないね、人だよね。人がいて国がある。その舵取りがぐらついてはいないだろうか?

  • ロア さん

    数十年前の日本人は、騒ぐし汚すし暴力も当たり前って人が多かったみたいですよ。実はそんな気質は今もそんなに変わってないけど、同調圧力の高まりによって人目を気にするようになったから、一見するとマナーやモラルが高いように見えてるだけみたい。

  • C-biscuit さん

    図書館で借りる。わかりやすいタイトルであるが、読み進めると日本人は衣食が足りたから礼節ができたのではなく、マナーアップ運動があったように思う。もっとも戦後は食べることが重要であり、それどころでもなかったのも想像できる。今の日本からは考えられない時代であり、昨今の若者の話は、戦後も高度経済成長期も変わらない。若者のSNSなどの問題は昔はラジオの弊害で語られており、変わらない世の中である。時間に正確なのが日本人の特徴かと思いきや、昔はひどかったとの評が載っていた。恥と世間との関係など本質が掴めたように思う。

  • ATS さん

    ★★★前著『「昔はよかった」というけれど』では戦前より、現代の方がマナー・モラルが高いということを示した。本著はマナー・モラルがいつから高くなったのか?高くなった原因は何か?ということを多くの文献を渉猟し、導き出そうとしている。考えられるのはインフラ整備、マスメディアの進化などによって「ひろい世間」が拡大(機会論)したためである。簡単にいうと村社会ではみんな知ってる奴ばかりだから、マナー・モラルなんて気にしなくてよかったけど、世間が身近になったからマナー・モラルを守らざるを得なくなってしまったということ。

  • テツ さん

    著者による『昔はよかったというけれど』の続き。データを読み込んでも、街の様子や人の考え方(の記録)を眺めても、どう考えてみても昔はよくなかったということが理解できる。衛生観念もモラルも、自分とは本来関係のない他者へのおもいやりも、そうした近代ではわりとベーシックなものになりつつある感覚の全てにおいて一昔前の日本ってわりと酷かったんだぜという説明。ぼくたちは年老いたときに、その時代の社会に馴染めないなと感じたとしても「昔はよかった」なんて口に出さない人間でありたいですね。

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