ことわざの論理 ちくま学芸文庫

外山滋比古

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480090881
ISBN 10 : 4480090886
フォーマット
出版社
発行年月
2007年07月
日本
追加情報
:
15cm,222p

内容詳細

ことわざの世界は深い。同工異曲の「ことわざ」は外国にも多いし、しかもそれらのほとんどが庶民の知恵、語り伝えられた生活の英知だ。生半可な思想なんかに負けないしぶとさと、一見矛盾することをも呑み込んでしまう柔軟さがある。少しばかり言いにくいことを伝えるときや決定に迷ったとき、わたしたちはことわざの力を借りるではないか。「急がばまわれ」「目くそ、鼻くそを笑う」「人の噂も七十五日」…、おなじみのことわざを挙げ、語句の選びかたや表現を分析し、同意味の英語の言い回しと比較し、ことばに浮き彫りにされる人間の普遍的なこころをさぐる。

目次 : 転石、苔を生ぜず/ 隣の花は赤い/ 夜目遠目傘の内/ 三尺下がって師の影を踏まず/ 急がばまわれ/ 船頭多くして船、山に登る/ 灯台もと暗し/ 娘は棚に上げ嫁は掃きだめからもらえ/ 鶏口となるも牛後となるなかれ/ 話半分腹八分〔ほか〕

【著者紹介】
外山滋比古 : 1923年生まれ。東京文理科大学英文科卒業。『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学などで教鞭を執る。お茶の水女子大学名誉教授。専攻の英文学に始まり、テクスト、レトリック、エディターシップ、思考、日本語論の分野で、独創的な仕事を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヘラジカ さん

    「優れた作品は時の試練に耐える」とはよく言われること。ことわざは一種の作品であるからこれが当てはまる。この本は、脈々と受け継がれてきたそんな言葉の作品たちを紹介したものである。ことわざに関するエッセイ集といった感じか。「論理と言うからにはことわざの構造や成り立ちなんかを詳しく考察しているに違いない」と期待して読むと肩透かしを食らうものの、著者のことわざに対する独特な視点は興味深く、中々勉強になることも多かった。社会を鋭くコンパクトに表現し、語呂も良く覚え易いことわざ。短いからといって侮るべからずである。

  • torami さん

    ことわざを軸に筆者の考えが述べられた随筆集。 面白く読みやすい語りと、独自の切り口が流石すぎる。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    なぜ著者がロングセラーかというと、一文がきわめて短いことが大きい。そして、わかりやすい文章という意味では、著者の右に出る人はいないだろう。「三尺下がって師の影を踏まず」(039ページ〜)とは、昼のラジオでモンスターペアレントをやっていたが、そんな先生への尊敬はどこかへ行ってしまったのか。「鶏口となるも牛後となるなかれ」(079ページ)は、『思考の整理学』のグライダー型と飛行機型だったか、と似ている気もする。知らない諺もあったので、使わないと忘れるというより、そもそも知らないのでは日本人失格。反省した次第。

  • snakedoctorK さん

    外山先生のお話しはどれも面白い こういう方こそが教育者なのだろう 桃太郎の話の意味も興味深かった 

  • 愛奈 穂佳(あいだ ほのか) さん

    【ココロの琴線に触れたコトバ】アメリカは流動社会であるのに、イギリスは定着社会である、ということだ。アメリカでは人間の移動は肯定されている。なるべく動いた方がよいと考えられている。他方のイギリスでは”意思の上にも三年”式に、なるべくなら同じ所にじっとしているのがよいという考えである。伝統を重んじるからである。歴史の浅いアメリカには重んじたくても、伝統がない。

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人物・団体紹介

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外山滋比古

1923‐2020年。愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論やエッセイを執筆した。40年以上にわたり学生、ビ

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