三度目の日本 幕末、敗戦、平成を越えて 祥伝社新書

堺屋太一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396115715
ISBN 10 : 4396115717
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
追加情報
:
204p;18

内容詳細

令和の日本は「楽しい日本」であるべきだ―。近代一五〇年、この国は時代の転換期を二度、迎えている。幕藩体制が崩壊した明治維新と、国土が焼け野原になった敗戦である。その都度、日本は立ち上がり、「一度目の日本」、「二度目の日本」を創ってきた。しかし平成が幕を閉じ、令和を迎えた日本に、またもや時代の転換期が訪れている。それは東京オリンピックが開催される二〇二〇年(令和二年)に、決定的になるだろう。今まさに私たちは「三度目の日本」を創らなければならない。これからどうなるのか。どうすればよいのか。多くの著作で予測を的中させてきた著者が、未来を生きる日本人に遺した最後の提言。

目次 : 第1章 「二度目の日本」は、こうして行き詰まった―私たちは今、ここにいる(日本の転換期は一九八九年/ 第四次産業革命の時代に、日本は生き残れるか ほか)/ 第2章 第一の敗戦―「天下泰平」の江戸時代から「明治」へ―近代日本はどのように幕を開けたのか(何が社会を決定するのか/ 「変わらないことが正しい」とされた江戸の社会 ほか)/ 第3章 富国強兵と殖産興業が正義だった―「一度目の日本」の誕生と終幕(「ええじゃないか」に見る倫理への反乱/ 正義は「勇気」と「進取」 ほか)/ 第4章 敗戦と経済成長と官僚主導―「二度目の日本」の支配構造を解剖する(戦時下で思った官僚システムの恐ろしさ/ ジープとチョコレート ほか)/ 第5章 「三度目の日本」を創ろう―二〇二〇年代の危機を乗り越えるために(「天国」に「地獄の風」を/ 「楽しみ」を正義に ほか)

【著者紹介】
堺屋太一 : 1935年、大阪府生まれ。東京大学経済学部卒業後、通商産業省入省。日本万国博覧会や沖縄国際海洋博覧会を企画し、実現した。在職中の1975年、『油断!』でデビュー。翌年発表した予測小説『団塊の世代』はミリオンセラーとなり、「団塊の世代」の語を世に送り出した。経済企画庁長官や内閣官房参与などを歴任。その一方で、歴史小説、予測小説、経済・文明評論など多岐にわたる分野で精力的に執筆する。2019年2月8日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あすなろ@no book, no life. さん

    久しぶりの堺屋太一氏著書。というかもう故人であり新刊は出ない。しかし、石破総理が引用した故、重版が掛かった模様でジャケ書い。総理が引用した部分は大した分量の箇所ではないと思ったが、丁度今年2025年辺りを想定して書かれた2018年末の最後の著書である。結論として流石堺屋氏で今の我が国の状況をまるで示しているかの様である。2度目の敗戦による政治主導が官僚主導に変わり、それが行き詰まって大災害も連発した今、氏の提唱された3度目の敗戦真っ最中と言うべきか。と言う事は、官僚主導から政治主導に変わる萌芽がそろそろだ

  • 1.3manen さん

    著者の遺作。官僚は家族と地域を嫌う。地域や家族が団結すると官僚の命令が通らないからだ(49頁)。だのに、地方公務員って何なんか? 欲ない、夢ない、やる気ないの、3Yない社会が日本社会の最大の危機(56頁)。日本の官僚は、真面目で熱心で記憶力がいいことでは世界一だが、長期でものごとを考える思考力と決断力においては、きわめて劣等(126頁)。日本の役人は、昔と違って、結構無責任になったのか。それとも、昔も今も、なのか? 

  • sayan さん

    著者は、価値観(美意識と倫理観)が変わる時代の転換期が東京オリンピックが開催される2020年に決定的になる、と言う。確かにコロナ禍で「新しい生活様式」に応じた価値観の要請がある。これをフーコーの生権力に引き付けて様々な論者議論が活発だ。本書で著者の時代分析(江戸・明治)はキレがあり示唆深い。しかし三度目の日本の敗戦はその原因に「3Y(欲・夢・やる気)ない若者層社会」の存在と分析する。少し無理がないか?著者の軸は結局万博だ。第四次技術革命を成し遂げた日本が大阪万博のコンセプト=次の日本の姿という。うーん…。

  • ta_chanko さん

    時代が変わるとは、美意識と倫理感が変わること。それを「敗戦」と表現。黒船来航による「第一の敗戦」では、「変わらないことが正しい」という江戸時代の価値観が覆され、 明治維新による中央集権化・富国強兵・殖産興業が推進されて「強い日本」の実現が新たな目標となった。それが成就したのが日清・日露戦争。しかし第一次世界大戦の頃から規格大量生産が世界標準となり、その流れについていけずに「第二の敗戦」をむかえた。戦後は「豊かな日本」を目指して規格大量生産の社会をつくり経済大国となったが、バブル崩壊後、それも行き詰った。

  • k5b81998 さん

    堺屋太一さんの遺作。団塊の世代のような衝撃は少ないが、官僚中心の国づくりが現在の日本だとしたら、今すぐに転換しないと。つまらない、夢のない国というのは確かにそのとおりかも知れない。

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人物・団体紹介

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堺屋太一

1935年、大阪府生まれ。東京大学経済学部卒。60年、通商産業省(現経済産業省)入省。70年、日本で初となる万国博覧会開催を成功させる。75年、『油断!』で作家デビューを果たし、翌年、『団塊の世代』を発表。78年、通産省を退官し、執筆活動に専念。98年7月より経済企画庁長官、2000年12月より内閣

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