雪沼とその周辺 新潮文庫

堀江敏幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101294728
ISBN 10 : 4101294720
フォーマット
出版社
発行年月
2007年08月
日本
追加情報
:
16cm,206p

内容詳細

小さなレコード店や製函工場で、時代の波に取り残されてなお、使い慣れた旧式の道具たちと血を通わすようにして生きる雪沼の人々。廃業の日、無人のボウリング場にひょっこり現れたカップルに、最後のゲームをプレゼントしようと思い立つ店主を描く佳品「スタンス・ドット」をはじめ、山あいの寂びた町の日々の移ろいのなかに、それぞれの人生の甘苦を映しだす川端賞・谷崎賞受賞の傑作連作小説。

【著者紹介】
堀江敏幸 : 1964(昭和39)年、岐阜県生れ。’99(平成11)年『おぱらばん』で三島由紀夫賞を、2001年「熊の敷石」で芥川賞を、’03年「スタンス・ドット」で川端康成文学賞、’04年、同作を収録した『雪沼とその周辺』で谷崎潤一郎賞、木山捷平文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
☆

3.5

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞受賞作という...

投稿日:2021/04/20 (火)

川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞受賞作ということで、はじめて堀江敏幸さんの著作を読んでみた。雪沼という架空の土地の物語。 読み終わっての印象は、結構通俗的だなというもの。それが悪いということではないのだけど、川端・ 谷崎潤という名前につられて読むと少し違和感があるかも。

カーク さん | 東京都 | 不明

0
★
★
★
★
☆
雪沼という架空の地の住人の物語。 連作集...

投稿日:2021/04/15 (木)

雪沼という架空の地の住人の物語。 連作集ですが、各エピソードに強い繋がりはありません。 伏線もありません。 様々な住人の小さなエピソードが穏やかに綴られます。 一時この地の住人になってその世界に浸る、そんな小説です。

三浦大根 さん | 神奈川県 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア さん

    最近はあまり用いなくなったかもしれないが、「純文学」というジャンルがこれほどにぴったりとあてはまる作品も珍しいだろう。表題通りに雪沼とその周辺地域の日常がしんみりと語られていく。いくつかの文学賞を得ているが、いかにも玄人好みの作品。篇中では「イラクサの庭」が一番好きだ。

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中 さん

    これは読んでるそばから面白い!続きが早く読みたい!っていう類の本ではない。7編の短編のうちのひとつをゆっくり読んで本を閉じる。思い返して、改めてじんわりと沁みてくる。架空の土地であるはずの雪沼の情景が瞼の裏に浮かび、その土地で派手ではないがしっかりと年月を積み重ねてきた人びとのことを、まるで好ましい隣人のように思い返す。 小さなスキー場のある、寂れた商店街をもつ雪沼。どこか唐突に終わる結末はそれから続く人生の続きを予感させる。イラクサの庭、送り火、レンガを積むが好き。レンガ〜のレコード店に行ってみたい。

  • 酔拳 さん

      雪沼という、架空の地域で暮らす人々を7編の短編で描かれています。 7編は別々の話ですが、随所に、前でてきた、料理教室などでつながっているところが、斬新だった。 今風ではなく、ちょっと、田舎町で暮らす人たちが描かれていて、それぞれの登場人物の人生をうまく描きだしている。  文章の構成がうまくて、溜息がでそうでした。 特に、送り火の話がよかったです☆

  • はっせー さん

    この本を一言で言えば上品な世界である。どこかノスタルジックで優しい自然光のような雪沼という地を舞台にした短編集。どのお話も緩く繋がっている印象がある。スキー場だったり料理教室だったり出てくるものが似ている。しかしそこまで深くも繋がっていない。この緩さがいい!どのお話もすごい事件が起きるわけではない。日常の一部をくり抜いたようなものである。その中に人の温かさや自然の無常さなどが散りばめてある。どの短編も心に残り、すごく楽しめた。そして上品な世界を作り出している堀江敏幸さんの本をまた読みたいと思った!

  • seacalf さん

    堀江敏幸さん初読み。 ほんのり温かいかたまりを仄かに感じさせ、でもふっと飛ばされるかのように、その温かみは離れていく。だけど、さみしさはない。そんな印象を持たせる短編の数々。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

堀江敏幸に関連するトピックス

  • 古物市の絵はがきに書かれた他人の人生 絵はがきの裏には、流麗な筆記体による一篇の詩が記されていた。やがて、一枚また一枚と、この会計検査官にして「詩人」であ... HMV&BOOKS online|2016年01月25日 (月) 13:00
    古物市の絵はがきに書かれた他人の人生

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品

HMV&BOOKS onlineレコメンド