まつろはぬもの 松岡洋右の密偵となったあるアイヌの半生

和気シクルシイ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784902269406
ISBN 10 : 4902269406
フォーマット
出版社
発行年月
2010年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,445p

内容詳細

満鉄に売られたコタンの天才少年。昭和13年、憲兵となった少年は松岡洋右の命を受け「中国人」として大陸へ。任務は、“日本軍の非道を暴くこと”。現代史の溝を埋める衝撃と感動のノンフィクション。

【著者紹介】
シクルシイ : 1918年(大正7年)4月29日生まれる。和名・和気市夫。生後間もない頃から神童として知られ、それに目をつけた南満州鉄道(満鉄)理事の松岡洋右に選ばれ、英才教育を施される。4歳で高等小学校2年に編入、8歳で旭川商業学校2年に編入し仏・露・中国語などを学ぶ。1929年(昭和4年)、11歳で満鉄傘下のハルピン学院に入学、英・仏・露・中の言語以外にモンゴル語・ラテン語・ギリシャ語などを学び、同時に体術・銃器・爆薬・無線通信・暗号などの教育を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kawa さん

    著者の姉妹版とも言うべき「戦争の狗」に比べると、格段の読み応え。「戦争の」は、これがノンフィクションかと思うようなぶっ飛んだ内容だったのだが…。こちらは、アイヌに関係する出自など興味深く、より抑えた筆致と言う印象。却って、読み手を唸らせる内容で同じ筆者とは思えない。実は自分が著者と縁あることを最近確認した。記述の中に、私の把握している事実と異なる点もあったりで、今後の課題としなければと思っている。身贔屓として減点していただいて結構だけれども、この内容が本当であれば底辺に生きた人の昭和史として中々な内容だ。

  • こざるん さん

    どちらかというと遅読のわたしが、400ページを超えるこれを2日で読み切ってしまった。それほどに強烈で、信じ難く、「数奇な・・」などという一言では片付けられないようなシクルシイ・和気市夫の人生。アイヌと和人の混血という出自と、類まれなる才能を見込まれ(あるいは利用され)受ける英才教育。そして後半では満州事変から終戦まで、日本軍の非道についての大陸での諜報員としての活動。目的はスパイを育てることであったにせよ、その教育下での日々と、戦禍の対照が、さらには自伝という形がさらにその衝撃を大きくしているのだろうか。

  • ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね さん

    シクルシィ氏が実際にどのような活動をし、何に貢献したのか、実際のところはよくわからない。むしろアイヌの天才少年のビルドゥングスロマンとして楽しめた。解説にあるように、もう一冊の本『戦場の狗』と合わせて読めばもう少しわかるかもしれない。なにしろ面白かった。こんな面白い本には、なかなか当たらないぜ。

  • samandabadra さん

    購入後3日で読了。漬けておく方なので、めったにないことである。いきさつはわからないものの、戦前の超英才教育とはこんなものだったのだろうかとも思うような感じ。ただし、本文にもあるが、たくさんの失敗の中にあった数少ない成功例なのかもしれないが。願わくば、この後、戦後どのような形で、彼の才能は使われたかも知りたいところ。名作『チベット潜行十年』とは別の意味でいろいろな人に勧められそうな作品。

  • シロツメクサ さん

    昨年に読んで、衝撃を受けました。行政の冷たさ。それも、差別を受け、孤立して。幼少から天才だったアイヌの少年。その天才ぶりに驚嘆しつつ考えさせられました。

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