わが人生処方 中公文庫

吉田健一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122064218
ISBN 10 : 412206421X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;16

内容詳細

常識的な叡智が底流する独自の人生論、書物への惜しみない愛情を綴った読書論、そして著者の中核をなす佳篇「余生の文学」…。大人の風格漂う人生と読書をめぐる極上の随想を初集成。巻末に吉田暁子・松浦寿輝対談「夕暮れの美学」を併録する。没後40年記念エッセイ第3弾。

目次 : 1(わが人生処方/ あやまちなし/ 鬢糸/ 年輪/ 生きて行くことと仕事 ほか)/ 2(本/ 私の読書遍歴/ 本の話/ 本のこと/ 本棚に並んだ本 ほか)

【著者紹介】
吉田健一 : 1912年(昭和45)、東京に生まれる。吉田茂元首相の長男。暁星中学を卒業ののち、英国ケンブリッジ大学に学ぶ。ロレンス、ヴァレリー等、英仏にわたる翻訳、文芸批評、小説など多彩な文筆活動を行う。『シェイクスピア』『瓦礫の中』で読売文学賞、『日本について』で新潮社文学賞、『ヨオロッパの世紀末』で野間文芸賞を受賞。1977年(昭和52)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 踊る猫 さん

    虚心に読むと、吉田健一の文章は言われているほど回りくどいものではないし、突拍子もないことが書かれているわけでもない。頓珍漢な言及になるが、例えば(奇しくも同じく退屈について論考を書いている)別役実の文章のように過度にトリッキーで、超絶技巧を駆使して変幻自在に、しかし実は驚くほど単純かつ豪胆にひとつのことを伝えようとしているだけだ。人生と本についてそれぞれ記されたエッセイを集めたこの本は、流石に読むとワン・パターンなので編集にもうひと工夫欲しかったところ。だが、ともあれ「インスタント吉田健一」として興味深い

  • テイネハイランド さん

    図書館本。池澤夏樹氏は、自身が編纂した日本文学選集で、丸々一冊を吉田健一のために充てて、「彼のおかげでぼくたちは小林秀雄から逃れることができた。」といっています。その説明が妥当かどうかはともかく、個人的には、吉田健一の評論などは、その論旨が明快ではないという点で、小林秀雄と同類ではないかと常々感じていました。本書でも、「余生の文学」などは著者の論旨がピンとこなかったのですが、読んでみて、たまにはまるとインパクトが凄いのが、余人には代えがたい書き手だと思いました。「鬢糸」「三楽」の二つがよかったです。

  • 奏市 さん

    仕事、食、時間、読書等についてのエッセイ。時間のところとか難しい部分もあった。読書は作者との会話との表現が同様に感じるものあり共感できた。「語り手と聞き手、読み手の関係を離れて本、或は一般に言葉といふものはない。それは生命であつて生命の本とか言葉とかいふ風に又鹿爪らしく考へたくなるのならば我々が何かを食べて得るものも生命である」。最後に娘さんと詩人との対談があり、その中で娘さんがパリ留学の際『金沢』を持っていくと言ったら「ありがとう」と吉田健一が言ったとのエピソードが良い。父娘ともにギネス好きとの事。

  • Ribes triste さん

    前半は人生についてのエッセイ。繊細な人だと思い込んでいたが、思いの外べらんめえな方と知り好感を持つ。後半は本にまつわるエッセイ。読書家の読書遍歴や本にまつわるよもやま話は読んで楽しい。

  • yu さん

    「わが人生処方」て、らしくないタイトルだなと思いながら書店で手に取った。エッセイや随筆はあまり読まない方だけど、文章そのものに味があったり、そのひと個人に興味がある場合は別。吉田健一は、文章は勿論かっこいい男の見本(酔っ払ってニヤけてる写真もどこかスタイリッシュ)だったりするのでついつい手が伸びる。 彼の英文学に関する本も読んでみたいな。

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人物・団体紹介

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吉田健一

1912年、東京生まれ。ケンブリッジ大学で学び、帰国後、翻訳家、文芸評論家、さらに小説家として健筆をふるう。『シェイクスピア』『瓦礫の中』で読売文学賞、『日本に就て』で新潮社文学賞、『ヨオロッパの世紀末』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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