都市の環境倫理 持続可能性、都市における自然、アメニティ

吉永明弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784326602605
ISBN 10 : 4326602600
フォーマット
出版社
発行年月
2014年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
231p;21

内容詳細

多くの人が都市に住む現在、望ましい都市環境の姿を考えることが環境倫理を自覚的・具体的に構築する為の有効なアプローチである。

【著者紹介】
吉永明弘 : 1976年生。2006年千葉大学大学院社会文化科学研究科修了。現在、江戸川大学社会学部講師。専門は、環境倫理学、公共哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • madofrapunzel さん

    ★★★★★(途中読み) これは、大変優れた書物です。そもそも、著者の博士論文を発展させたものを、他の大学教員の方に、都市部での環境倫理(例えばありていに言えば、自然のものと人口のものとの調和をいかにとるか)を語る際の参考書とて読んでもらいたい、だとのことだからです。だから記述も非常に丁寧。なのにアメリカ環境倫理学のおおまかな流れや、和辻の「風土」論もきっちりおさえる。素晴らしい書物です。個人的には、図書館に一旦返して、また続きを読みたいと思います。

  • odmy さん

    十年以上積読だったのを、必要があってやっと読み終わった。著者オリジナルの主張はほとんどなくて長い長い読書感想文という感じ(書名の『都市の環境倫理』というアイデアすらライトという人の受け売りだった)。あと、都市の効率性とか実証データを示さないと何とも言えないことを学者の発言を引用するだけで済ますのはどうなのか。一番最後に出てきた「ローカルな環境倫理にこだわると結局はただの地域エゴで終わるのでは?」という論点は個人的にとても気になっているところだけど、ふんわりした希望が述べられているだけだったのは残念だった。

  • はる さん

    授業で読んで以来7年ぶり?に読んだら、めちゃくちゃ気づきが多くて、自分自身の変化に驚いた。前半は、環境倫理学の日米の代表的な理論が整理されてて、基礎的なことを学べた。後半は、世界人口の半分以上が都市に住んでるのに議論されてこなかった都市環境に焦点をあてていて、おもしろかったし、重要な議論だと感じた。私はずっと都市とか郊外に住んできて心地よさも感じているから、都市から考えると感覚的には考えやすい。

  • いたる さん

    日米の環境倫理学史を概観した上で、より実践的な環境プラグマティズムの見地から、現場での問題解決に繋がる学問のあり方を提示する。 環境倫理学の教科書だが、人文主義地理学や風土論の説明も厚く、地理学徒必読の一冊だ。

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