返らぬ日 河出文庫

吉屋信子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309419732
ISBN 10 : 4309419739
フォーマット
出版社
発行年月
2023年07月
日本
追加情報
:
224p;15

内容詳細

あたしはただ、そのもののあなたを、愛して愛して愛しぬいてゆきたいの―。女学校で出会い、惹かれあう彌生とかつみの純粋で真っ直ぐな愛を描いた表題作のほか、時代に翻弄されながらも想いを一途に貫こうとする少女たちを描いた短篇集。愛についての信念を綴ったエッセイ「同性を愛する幸い」も収録。

【著者紹介】
吉屋信子 : 1896年新潟市生まれ。10代から20代にかけて発表した『花物語』が「女学生のバイブル」と呼ばれるほどの大ベストセラーとなる。1952年「鬼火」で女流文学者賞、67年菊池寛賞受賞。73年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HERO-TAKA さん

    吉屋信子さんの文章は平素でありながらも情緒的で浪漫に溢れている。洒脱な比喩に滑らかな感情描写。優しい神の視点。クラシカルでありながら全く古びていない。とても100年前に書かれたとは思えない。そんな一種の到達点である文章力で描かれる箱庭のような世界での百合の花弁たち。その囁きに興味のなかった私でさえ虜になる。

  • バーニング さん

    古典的な百合であるエスの書き手として有名な著者だが読むのは初めて。これが100年前に書かれたことが驚きであるが、随所に描写される当時のジェンダー秩序に対する嘆きと不満、そしてであるが故に女として女を愛することの素晴らしさを謳った一冊としてとても良いものを読んだ、という気持ちになった。抑圧の中で愛と自由を求めていた100年前の女学生が生き生きしている姿がとても楽しかったし、解説を現代の百合小説の書き手である斜線堂氏が書いているのもとても良い。

  • まる さん

    まだ、十代にも入らぬ頃に家にあった吉屋信子の作品を読んで、優しげな語り口と物語をとても魅力的に感じた。まずしい家に育った利発な少女の物語だったと思う。何も知らず吉屋信子が好きと誰か大人に話した折りに、不思議な反応が返って来てショックを受けたのを思い出す。それ以来の吉屋作品で、その時の大人の反応を今更であるが成る程と理解した。

  • めめ さん

    復刊ホントに嬉しい。全著作を復刊して欲しい、全部購入して本棚に並べたい。百合文学、と言われるけど私は友情物語だと思っている、勝手に。恋愛をする前の、少女同士の友情って、こういう濃ゆい時期があったんじゃないかなアンとダイアナみたいに、と思う。日本人形のようにたおやかな弥生と、上海生まれのコスモポリタンなかつみとの物語。仲良く語り合ったり嫉妬したり冒険したり、少女の楽しい日々、懐かしい日々、遠い日々。上品で美文の世界。巻末の著書目録も、とても良かったです。

  • うさぎ さん

    女子校にいた頃を思い出しました。少女たちの心の機微に懐かしさを感じ、ほろ苦く、甘酸っぱい気持ちになりました。

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吉屋信子

1896年新潟市生まれ。10代から20代にかけて発表した『花物語』が「女学生のバイブル」と呼ばれるほどの大ベストセラーとなる。流行作家として人気を博した。1952年「鬼火」で女流文学者賞、67年菊池寛賞受賞。73年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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