なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議 文春新書

半藤一利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166612048
ISBN 10 : 4166612042
フォーマット
出版社
発行年月
2019年02月
日本
追加情報
:
317p;18

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読書メーターレビュー

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  • 金吾 さん

    ○南部仏印進駐を海軍が強引に進めたことや戦略眼がない開戦、陸軍をリードした中堅将校たちのまとまりのなさがよくわかります。私は元々海軍は善玉と思っていないので頷ける部分も多いですが、座談会参加者があまりにも海軍のせいにしているようにも感じました。もう無理ですが陸海軍混成で座談会をすれば良かったのではと思いました。(喧嘩になるだけかも知れませんが)

  • kawa さん

    元陸軍エリート将校による大東亜戦争の反省会議を書籍化。編・解説者の半藤氏の手元にあった資料が世に埋まれることを危惧しての発刊とのこと。専門的な内容でなかなか手ごわいのだが、例えば、アメリカとの開戦の可否、短期戦か長期戦か、戦いの収拾案、戦争資源が続くか等、陸海同床異夢があからさまでため息ものの記述がてんこ盛り。世に言われる陸軍悪玉・海軍善玉論も実相はかなり異なるよう。こんな杜撰な見通しで命を落とした何百万人の人々の犠牲をどのように思うのか。「人の命は地球より重し」という意識は戦後のある時期からか。(続く)

  • Isamash さん

    1976年に掲載された陸軍幹部の座談会をまとめたもの。編・解説が半藤一利氏で2019年発行。海軍強硬派の存在に光が当てられてる。具体的には第一委員会の岡敬純少将及び石川信吾大佐を中心とする山口県出身の海軍ドイツ留学組。彼らが独快進撃に呼応し北部仏印進駐を推し進め、その結果米国に石油輸出を禁止され日米戦が止められなくなったと陸軍悪玉説への異論が述べられていた。岡、石川という名前は初耳で、海軍にドイツ留学組がいて彼らが力を持つということ自体が不思議に感じた。海軍でそもそも英米よりドイツに学ぶべきものがあった?

  • り こ む ん さん

    ほとんどが鬼籍に入っている今…最近、特にこう言う本を読むと感じる。説明責任…犯人探しがしたいのではない…そもそも、犯人は居ないのは分かっている。だからこそ…当時、その時に何をしたのか?しなかったのか?を知りたいのだ。機密は焼却され、その中心にいたものは死罪となり…責任と称して自害した…藪の中…聞きたくとも聞けない…黙して語らず墓場に持っていった人々…聞きたいことが山ほど有る。本書を読んでいるとその場にいたならば…と感じて仕方がなかった

  • skunk_c さん

    戦後30年たったころの陸軍高級将校達の「反省会」に、著者が解説とあとがきを添えたもの。これを読むと、陸軍の海軍不信感の凄まじさがにじみ出ている。もちろん「陸軍悪玉、海軍善玉」が人口に膾炙している時代ゆえに、それに対する反論もあろうが、これだけ仲の悪い軍隊がまともな戦争をできるわけがない。山本五十六もこき下ろされているが、著者が弁護するのがらしいというか。反省と自己弁護がない交ぜになっているがこれらも史料にした加藤陽子氏や森山優氏の著作と併読すると、無謀な戦争突入が立体的に見える。しかし何という戦略のなさ。

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人物・団体紹介

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半藤一利

1930年、東京都生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋新社(現・文藝春秋)へ入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役を歴任。著書に『日本のいちばん長い日』、『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞、以上文藝春秋)、『昭和史 1926‐1945』『昭和史

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