制御と社会 欲望と権力のテクノロジー

北野圭介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784409240977
ISBN 10 : 4409240978
フォーマット
出版社
発行年月
2014年04月
日本
追加情報
:
368p;19

内容詳細

“コントロール control”を「管理」ではなく「制御」と訳してみること。そのシンプルな試みから圧倒的強度をもって展開される現代世界の徹底的な読み換え。テクノロジーから人間の意識まで、社会の隅々に浸透し、なお拡大する「制御」という言葉の力を、情報理論から社会、経済、政治、はては脳科学までをも果敢に横断し、余すところなく分析する。人文学における凝縮された理論的研究の成果。

目次 : 「管理社会」と「制御社会」―ログ・オン/ 第1部 制御の形態分析―スタートアップ・メニュー(制御の三つの形態/ 制御の動性分析/ 制御の深度分析)/ 第2部 経済の制御、政治の制御―アプリケーションno.1(経済のなかの制御から、制御のなかの経済へ/ 国家を搖動する制御、統治を誘惑する制御/ 二つの統治術といくつかの情動)/ 第3部 存在の制御、制御の存在―アプリケーションno.2(制御と実存、制御のなかの生活世界/ 制御、偶発性、相互主観性/ 心の制御、脳の制御)/ 新しい唯物論と新しい形而上学のあいだ―ログ・オフ

【著者紹介】
北野圭介 : 1963年生。ニューヨーク大学大学院映画研究科博士課程中途退学。ニューヨーク大学教員、新潟大学人文学部助教授を経て、立命館大学映像学部教授。映画・映像理論、社会理論。2012年9月から2013年3月まで、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Zensohya さん

    再読。制御が常態化=地と化した現代において、ますます自己表現しないことの禁止が鳴り響き、表現=労働の等式が「義務」としてわれわれにのしかかる、いやむしろ、欲望する、その義務ないし欲望のうらに張り付く、不安と羨望と憎しみ。それらさえさらなる表現へとめくり返され、烈火する競争、資本のでたらめな差異化速度とその制御が審級のなかで、再度見せ物の水準に流し込まれる。そこで痛めつけられるのは、人が抱える癒し難いネガティブな翳りである、と思われるのだが、そうした主体性抜きに事を運べると普及するゲーム理論、など。消化不良

  • Zensohya さん

    三読目。まだまだ消化不良。

  • Zensohya さん

    もう2年もすれば本書の刊行から10年の月日が流れることになる。なんと早く、相変わらず、いや増して目まぐるしい時間だったろうか。本書が慎ましさなど構わずに駆け抜け収集し然るべき付置を施しキュレートした星座は、いま、どうなっているのだろうか。『マテリアルセオリーズ』ほか、著者の他の著作を何としても読まなければならない。併せて、先日何度目になるかわからぬ再読をした樫村晴香のテクストも、これまた何度目かわからぬ再読にふさねばなるまい。そしてペギオ沼にまた立ち寄るのだ。同じところを、いつまでも回っている。

  • Mealla0v0 さん

    本書は、「管理」と訳されて来たcontrolの語を「制御」と訳し変えることから始まる。著者によれば、管理/制御の種別性は、「制御とい語は、裏腹にも、怪物的な制御不可能性をこそ示すために用いられている」ことだと言う。そうして、サイバネティクスの分析を手掛かりに、自己制御・他者制御・関係制御が論じられている。現代思想を軸に近年の社会学の知見を導入しながら、新たな問題圏を打ち建てようとしているようも思えるが……正直なところ、制御の種別性は、ルーマンのリスク社会論からの直輸入の感が拭えず、評価の難しいところ。

  • ぴの さん

    縦横無尽に多様なジャンルを横断しながら「制御」の概念を論じています。独りで読むには結構きついです。とにかく情報量が多くてついていくのが大変です。ある程度、各領域にける基予備知識を持っていた方が無難でしょう。

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北野圭介

1963年生。ニューヨーク大学大学院映画研究科博士課程中途退学。ニューヨーク大学教員、新潟大学人文学部助教授を経て、立命館大学映像学部教授。映画・映像理論、メディア論。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ、ラサール芸術大学(シンガポール)、ハーバード大学ライシャワー研究所などで客員研究員をつとめる(本

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