三島由紀夫事件 検視写真が語る「自決」の真実 宝島SUGOI文庫

別冊宝島編集部

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784299009555
ISBN 10 : 429900955X
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
追加情報
:
255p;16

内容詳細

衝撃の「自決」から50年。いまなお鮮やかな記憶がよみがえる、作家・三島由紀夫の自衛隊市ヶ谷駐屯地占拠事件。報道関係者が密かに入手していた幻の検視写真は何を物語るのか。半世紀ぶりに明かされる「自決」の真実と、事件にかかわった人々の人生模様。

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読書メーターレビュー

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  • 澤水月 さん

    検死写真そのものは無い。決起から割腹までの詳細、介錯の状況(現場にいた楯の会の者の裁判記録)。切腹と介錯はセットだが介錯者を承諾殺人と見做すか否かが問われていて現代社会ではそうなんだなと目鱗。死後タブーとなっていた三島の人生についての評伝「ペルソナ」抜粋と筆者の猪瀬直樹インタ。夫人の存在(と、ぶっちゃけ文芸出版社)がタブーたらしめている障壁だったが承諾取っているという。司馬遼太郎、吉本隆明、江藤淳の論評。檄文全文もあり三島、その死について知らない人に入門としていい。死後50年とは

  • すうさん さん

    大学生時代、三島由紀夫が大好きで、文庫出てていた全作品を読んだ。特に「仮面の告白」「金閣寺」「豊穣の海」がお気に入りで、私は三島の美に対する興味に惹かれた。僕が熱中したときは彼は既に鬼籍に入っており割腹自殺を遂げたことは知っていたが、彼の行動は自分の美意識に対するパフォーマンスとしか思えなかった。没後50年経て、憲法改正を悲願にしていた安倍晋三内閣もいよいよ潰えて、再び三島の思想が亡霊のように現れた。彼の主張も理解できる年代になったが、本書を読後もやはり彼は理論ではなく美意識に向かったとしか思えないのだ。

  • ふたば さん

    成育歴や、作品、彼を知る人物達からの人物評を見ても、どうしてここまで思い込んでしまったのだろうか、と腑に落ちない。押し付けられた憲法、その憲法下で違憲状態になっている自衛隊に決起を促す行為だったというが、これが成立すると踏んだ根拠がやはりわからない。事件から50年経っても、憲法は変えられなかった。改憲を旗印にした政権下であってもできなかった。この事件の時も、今ではもっと多くの人が、押し付けられた憲法であることなど忘れていることだろう。そんな状況でこんなことをしても誰の心にも響かないのは自明の理だろう。

  • Ryoko さん

    別冊◯島編集部がまとめた本は読んでがっかり本が多いんだけど今回は内容も濃く面白かった。遺体から致命傷となったものは何かとか、その場に立ち合った人から聞いた三島由紀夫の最期の様子も書かれている。それにしても昭和初期?の有名作家は自死された人が多い。時代も関係してるんですかね。

  • ikedajack さん

    三島由紀夫の割腹自殺は何だったのか?事件の詳細や三島由紀夫について分かりやすく描かれています。1970年の時代背景等も勉強できました。

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