民主党のアメリカ 共和党のアメリカ

冷泉彰彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784532169985
ISBN 10 : 4532169984
フォーマット
発行年月
2016年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
250p;19

内容詳細

「連邦政府の正義」を信じる民主党、懐疑心と独立心の共和党―。いま、建国以来の二大政党の対立軸が大きく揺さぶられている。政策、歴史からイデオロギー、カルチャーの違いまで、在米作家が地殻変動を読み解く。

目次 : 第1章 大きく揺らぐ対立軸―いまアメリカに何が起きているのか(「トランプ旋風」を支える有権者の心情とは/ 追い詰められる共和党 ほか)/ 第2章 「ポピュリズム」と「対立軸」で見るアメリカ史(「独立か否か?」に始まる対立軸/ 保守思想の中にある連邦政府への忌避 ほか)/ 第3章 民主党の価値観 共和党の価値観(民主党、過剰なまでの自己肯定/ 人権外交に表れた自己中心性 ほか)/ 第4章 民主党のカルチャー 共和党のカルチャー、その変化(民主党カルチャーは「和解と純愛」/ ハリウッドの民主党人脈 ほか)/ 第5章 二〇一七年新政権で日米関係はどうなるのか(オバマ時代とは何であったか?/ 対中東政策は頓挫、対先進国外交は一定の成果 ほか)

【著者紹介】
冷泉彰彦 : 1959年東京都生まれ。東京大学文学部卒、コロンビア大学大学院卒(修士、日本語教授法)。福武書店(現、ベネッセ・コーポレーション)、ベルリッツ・インターナショナル社勤務を経て、ラトガース大学常勤講師。現在は米国プリンストン日本語学校高等部主任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    ブルーの民主党とレッドの共和党。単純な色分けが難しくなりつつあることを再認識します。時代と共に主義主張も変わってきたことが具体的な事例を挙げて説明されており、分かりやすい。特に両党のカラー別にハリウッド映画を分析した第4章が秀逸。「アルマゲドン」と「ディープインパクト」、「プライベートライアン」と「パールハーバー」そして「ハートロッカー」と「アメリカンスナイパー」など、これからは観る映画の党派色というものが気になりそうで怖い笑。

  • ほうすう さん

    アメリカ大統領選挙に合わせて、各党の特徴ぐらい掴んでおきたいと手に取った書。現代では単純な対立軸で割り切れるものではないということを踏まえながらも各党の成り立ちや特徴を建国の歴史を振り返りながら説明してくれた良書。 民主党の特徴として「過剰なまでの自己肯定」共和党の特徴として「懐疑思想」が根本にあるという意見には説得力があった。 本書の特徴としては映画を話題に出し、両党のカルチャーも取り上げている点がある。しかし知っている映画にも存外政治色の強いものが隠れているんだなあと思うとちょっと残念な気もするが…

  • スプリント さん

    昔ほど民主党と共和党で政治信条がくっきり分かれているイメージがなくなりつつありますが、二大政党制の歴史的背景を含め、政党の特色をつかむには丁度よい本です。

  • みじんこ さん

    二大政党の価値観や考え方の違いを知る。トランプ現象の原因については数値データも用いて納得できる答えを出している。独立戦争から現代までの対立軸の歴史的変遷、ポピュリズムとの関連なども勉強になる。著者の言う「人権十字軍」として実は戦争を仕掛けまくってきた民主党の考え方は特に興味深かった。扱うテーマは幅広く、なぜ今銃乱射事件が増えているのか、といった疑問についても理解できる。「社会価値観」問題についてはやはり連邦最高裁の力が強いことが分かる。4章のアメリカ映画に現れているそれぞれのカルチャーの違いは面白かった。

  • Tac Tomo さん

    アメリカにおける対立軸は、「独立か否か」に始まって以来、常に変化している。変化の鍵はポピュリズムであり、かつての民主党も、南部から中西部の「アンチ・エリート」を支持層としていた。アメリカ連合国を結成したのも民主党であるが、工業化と共に労働者等を取り囲み始め、社会民主主義的な「大きな政府」を目指す様になる。ジョンソンの「偉大な社会」が代表的。一方で、保守的な白人は、徐々にニクソン率いる共和党に流れた。トランプが掲げる政策目標は、財政、社会、軍事のいずれにおいても保守的と言えず、新しい共和党の姿を見せている。

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人物・団体紹介

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冷泉彰彦

1959年、東京都生まれ。アメリカ在住のジャーナリスト・作家。東京大学卒、福武書店勤務をへて米コロンビア大学で修士課程を修了。米ラトガース大学講師などの後、プリンストン日本語学校高等部主任。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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