ルソーと人食い 近代の「虚構」を考える

冨田晃

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784907986278
ISBN 10 : 4907986270
フォーマット
出版社
発行年月
2024年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
冨田晃 ,  
追加情報
:
328p;20

内容詳細

カリブ海に生きるガリフナの民の視点から世界史を読むと見えてくる、近代の「暴力」。
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「民主主義」「自由」などの概念によって、現代に大きな影響を与えた18世紀フランスの哲学者ジャン?ジャック・ルソー(1712-78)。彼はその教育論『エミール』(1762)で、大航海時代のガリフナ人を「人食い人種」だと述べた。だが、なぜ「人食い」が教育として論じられたのか。同じ『エミール』で、ルソーは「子どもは人間でない」とも説いている。これらの議論はどう接続するのか? 
ガリフナ文化研究の立場からルソーを批判的に読みかえることで「近代」の暴力性を明らかにし、従来の植民地研究、国民国家論、教育史など、ジャンルを横断して新たな知見をもたらすスリリングな成果。
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装釘=宗利淳一
定価=3200円+悪税

【著者紹介】
冨田晃 : 1963年、静岡県に生まれる。東京工業大学大学院社会理工学研究科博士後期課程単位取得退学。青年海外協力隊員などを経て、現在は、弘前大学教育学部准教授。専門は、ラテンアメリカ・カリブ研究、芸術教育。「ナショナル・ジオグラフィック・ジャパン第一回フォトコンテスト」(1997)で大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • よきし さん

    カリブ人がカニバリズムの語源であったという衝撃と、滅びたと言われていたカリブ人がガリフナ人として中米にいたという衝撃に加えて、ルソーという偉人と言われる人がいかに恣意的に野蛮と子どもを接続して言説を生みだしていったのかという論証がスリリングで非常におもしろかった。日本においてルソーが教育学で原典を読まれないまま崇められる状況についても、ルソーの人間的破綻を考えると改めてあり得ないなぁと思う。いろいろな驚きと発見に満ちた一冊だった。教育学からの応答を読みたい。

  • つまみ食い さん

    「食人」を中心に、アメリカ大陸の「発見」以後中南米の先住民にヨーロッパがどのようなレッテルを貼り、そのレッテルが旅行記といった言説として増殖してモンテーニュやルソーなどに至ったかを論じる。日本の教育論におけるルソーの受容の特殊さも論じられており、そちらも大変興味深い。

  • takao さん

    ふむ

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