太平記 3 岩波文庫

兵藤裕己

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003014332
ISBN 10 : 4003014332
フォーマット
出版社
発行年月
2015年04月
日本
追加情報
:
528p;15

内容詳細

建武三年(一三三六)五月、足利軍との戦いに敗れた楠正成は湊川で自害し、暦応元年(一三三八)閏七月新田義貞も流れ矢に眉間を射られて討死した。南朝勢力が衰える中、武家は公家を軽んじ、二年八月後醍醐天皇も病をえて死去した。十四世紀の南北朝動乱を描き、近世近代の日本社会に甚大な影響を与えた一大歴史絵巻。本冊には第16巻‐第21巻を収録。

目次 : 西国蜂起の事/ 新田義貞進発の事/ 船坂熊山等合戦の事/ 尊氏卿持明院殿の院宣を申し下し上洛の事/ 福山合戦の事/ 義貞船坂を退く事/ 正成兵庫に下向し子息に遺訓の事/ 尊氏義貞兵庫湊川合戦の事/ 本間重氏鳥を射る事/ 正成討死の事〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    この巻には、原本の十六巻から二十一巻までが収められていて、南朝方が衰退していくところです。楠木正成、新田義貞、後醍醐帝がいなくなってしまいます。ひとつのヤマ場でしょうね。それにしても原文の小気味よさがあり文章を音読するとその感じが伝わります。佐藤優さんもいい本を推薦してくれています。

  • syaori さん

    楠正成の自害に始まり、新田義貞の討死、後醍醐帝死去と南朝方受難の第三巻。『太平記』は、一人ひとりをクローズアップするというよりは集団的なものが描かれているという印象。戦いの場面においてもそれは同じで、もののあわれというよりは無常を感じることが多いのですが、そのなかでも一宮の自害の段はあわれを感じさせるところがあったと思います。またそれに続く一ノ宮と御息所の話や塩冶判官の話など、この巻には優でやさしいエピソードが多い印象でした。那須与一や宇治川先陣など『平家』のパロディ的な話が随所に見られるのも楽しいです。

  • Francis さん

    再読。前読んだときの感想に書いたけど、「仮名手本忠臣蔵」の元になったエピソードで高師直が塩冶高貞の奥様に恋文を届けるのを依頼したのは「徒然草」の兼好法師なのでした。塩冶高貞も紛れもなく佐々木道誉公と同じ佐々木一族だったりと中々面白い。

  • Francis さん

    本巻は湊川の戦いから後醍醐天皇の死、「仮名手本忠臣蔵」のモデルにもなった塩谷判官の事件までを扱う。太平記は本当に面白い。巻末の解説は南北朝正閏論や太平記における儒教の名分論などを論じており、これも読む価値あり。

  • アメヲトコ さん

    九州から怒濤の復活を遂げた足利軍の前に、前半大活躍であった楠木正成や新田義貞、北畠顕家が相次いで敗死し(顕家の扱いがめっちゃ雑)、南朝退潮のなか後醍醐天皇も崩御します。ところどころで挿入されるサイドストーリーも魅力で、尊良親王と御息所の悲恋は急に平安時代になったかのよう。また高師直と塩冶判官の話、仮名手本忠臣蔵の元ネタはこれかと読んでいると、唐突に吉田兼好が登場するのも面白い。佐々木道誉や高師直の暴虐が描かれて観応の擾乱を予感させつつ物語はいよいよ後半へ。

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人物・団体紹介

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兵藤裕己

1950年生まれ。専門は、日本文学・芸能論。埼玉大学、成城大学を経て、学習院大学教授。文学博士(東京大学)。著書に『太平記“よみ”の可能性』(サントリー学芸賞、講談社学術文庫)、『声の国民国家』(やまなし文学賞、同)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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