世界史の中の日本国憲法 立憲主義の史的展開を踏まえて

佐藤幸治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865281279
ISBN 10 : 4865281274
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
112p;19

内容詳細

それは“押し付け”でなく“復活”だった。日本の国民が70年近くにわたって日本国憲法を支持し、様々な問題や困難に直面しつつも真面目にその運用に努めてきたということは、自らの手でこのような憲法を作った可能性を結果的に証明しているのではないか、1400人が東大25番教室につめかけ、大きな反響を呼んだ講演内容を、すべての人に向けわかりやすく加筆。日本国憲法を再発見する!

目次 : 1 日本国憲法誕生の背景と真の理由(明治憲法体制の特質と悲劇的結末/ 一九四五年八月一五日の真の意味)/ 2 立憲主義の意義とその成立過程(「立憲主義」の意義/ 古典的立憲主義から近代立憲主義へ/ アメリカ憲法の登場と成文憲法の普遍化)/ 3 人間によって引き起された未曾有の悲劇と現代「憲法」(立憲主義)への展開(新たな展開の背景/ 憲法の再定位―現代立憲主義)/ 4 国家・国民の持続的発展の「土台」としての「立憲主義」憲法(「国家の繁栄」の持続に不可欠な立憲主義/ 日本国憲法という「土台」の保持と創造)

【著者紹介】
佐藤幸治 : 憲法学者。京都大学名誉教授。司法制度改革審議会会長などを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • katoyann さん

    立憲主義の成り立ちと今後の展開を解説した講演録。君主の暴政に歯止めをかけるために法の支配を謳った中世の法から国民主権へと至る近代法の成り立ちまでを思想史の見解を交えながら説明している。立憲主義については、アメリカの違憲審査制がその基本的性質に大きく寄与しているとされ、司法の権限が政治権力の暴走を抑制するという憲法の骨格が出来上がったとする。ひと口に憲法といってもフランス、イギリス、ドイツと成り立ちが異なるものの、主権者としての個人の尊重原理が憲法のコアである、という見解だ、と思う。難しかった。

  • まさにい さん

    参考になることが多くあった。特にルーズヴェルト後のトルーマン体制での、グル―とスティムソンの存在、スティムソンと幣原、若槻、浜口との関係。また、ポツダム宣言の内容、特に無条件であったのは、「日本政府が直に全日本国軍隊の無条件降伏を宣言し」であって国としての無条件降伏ではない点、そしてこのことを根拠づける「日本国政府は……民主主義的傾向の復活強化に対する一切の障害を除去すべし。……前記目的が達成せられ且日本国国民の自由に表明せる意思に従い平和的傾向を有し且責任ある政府が樹立せらるる」という文言は重要だ。

  • ペンギン伊予守 さん

    アセモグル、ロビンソン『国家はなぜ衰退するのか』を読む優先順位を上げたい。

  • Hiroshi さん

    2015年6月6日に行われたシンポジウム「立憲主義の危機」における講演用に準備した原稿を基に作成したもの。東大法学部25番教室講壇に立ち、美濃部達吉先生を偲ぶ。@日本国憲法誕生の背景と真の理由、A立憲主義の意義とその成立過程、B人間によって引き起こされた未曾有の悲劇と現代憲法への展開、C国家・国民の持続的発展の土台としての立憲主義憲法からなる。@は知日派グルーやスティムソンと幣原・若槻・浜口の人脈によるポツダム宣言について、Aは近代立憲主義の成立、Bは現代立憲主義、Cは立憲主義による政治の法的統制をみる。

  • 樋口佳之 さん

    戦争が立憲主義にとっての最大の”敵”であるとの痛切な思いに立って、平和への志向を憲法を通じて明確にすること/敗戦国日独伊の戦後憲法の共通する骨格/

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