「動物の権利」運動の正体 PHP新書

佐々木正明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569846989
ISBN 10 : 456984698X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
210p;18

内容詳細

アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画『The Cove』(ザ・コーヴ)。本作が映し出したのは、小型漁船がイルカの群れを入り江に誘導して捕殺する「追い込み漁」だった。そして現在、新たな運動が日本と世界に広がりつつある。キーワードは「ビーガン(vegan:完全菜食)」と「動物の権利(アニマルライツ)」。2つの大きなトレンドが、2020年代に入り日本の反捕鯨、反イルカ漁キャンペーンに大きな影響を与えている。「水族館には行くな」「肉食は恥」「ビーガンになると、人間は優しくなれる」。ジャーナリストが見た衝撃の実態とは。

目次 : 第1章 人間社会への挑戦(環境NGO「LIA」の2人組/ 「古式捕鯨発祥の地」に対する圧力 ほか)/ 第2章 水族館にはもう行くな(「ばんえい競馬」反対キャンペーン/ 「動物福祉」の考え方 ほか)/ 第3章 広がる「動物の権利」運動とビーガニズム(ビーガン生活に移る女性たち/ やんわりとした口調で反対を訴える ほか)/ 第4章 反捕鯨と反イルカ漁の争点(活動家たちの思想背景と行動原理/ 人間を特別な地位に引き上げてはならない ほか)/ 第5章 アメリカでの展開―動物を「解放クラブ」に入会させる(ジェイ・アラバスター(Jay Alabaster))(フリーダムではなくリバティー/ 権利と保護の享受という「会員特典」 ほか)

【著者紹介】
佐々木正明 : ジャーナリスト、大和大学社会学部教授。元産経新聞社記者。1971年、岩手県生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業後、浸経新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社外信部を経てモスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長、運動部次長、社会部次長を歴任。2021年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ふみあき さん

    この書名とPHP新書というレーベルから、ビーガニズムやアニマルライツを訴える運動に否定的な(つまり保守的な)内容かと思ってしまうが、そうでもなかった。その筋の活動家の主張に理解を示す文章も散見されるし、その筆致から著者がジャーナリストとして公正中立に努めているのが伝わってきた。活動家の過半数が女性だという事実は、本書で指摘されるまで意外に気づかなかった(反捕鯨団体「シー・シェパード」とか、コワモテ連中のイメージが強烈だったので)。

  • Tomomi Yazaki さん

    かつて鯨漁の町・太地町を世界的に非難の的にした映画「THE・COVE」。残酷さを必要以上に脚色し、太地町の人たちを極悪非道と口撃した。だが、コロナ禍の現在、シーシェパードをはじめとする似非団体は来日できない。そして今、活動の主体は日本人となっている。しかもビーガンやベジタリアンの思想も兼ねて。彼らの理想は、仲間を食べないジャングル大帝のレオなの?本書を読み、彼らの真摯な態度に心は動かされたけど、他国の捕鯨は看過し、なぜ太地町だけ?でもこれだけは言える。可愛いけど美味しい。これは矛盾しないと。

  • こぺたろう さん

    事情があって再読。感想は過去に読んだ時と変わらず。別のレビューでも書きましたが、動物利用を巡って「一貫性のある理屈や基準はない」という考え方を、私は支持しています。動物利用反対の場合「痛みを感じるか否か」で線を引く例があるようですが、私は「ヒトとヒト以外」で線を引いているのだろうなと思います。

  • こぺたろう さん

    新書版も届いたので、再度読了。本書ではありませんが、講談社の人気漫画「ダーウィン事変」でも、こうした「動物の権利」「ビーガン」「種差別」などが登場してくる。やはり今後、一般的に触れる機会が増えていくのかもしれないですね。動物の利用が許されない社会(たとえば、食べたり、飼ったり。いや、お金儲けでない飼育は許容されるのかな?)って想像できませんが。

  • こぺたろう さん

    Kindleにて読了。正式な書名は「動物の権利」運動の正体です。仮題の方が「人間を脅かす日」とある分、ネガティブに捉えているのかなと思いましたが、内容はそこまで厳しい表現ではなかったです。「運動の正体」くらいの題名が丁度いい。このムーブメントをどう捉えるかは読者の判断でしょうかね。私は付いて行けませんが、多様な価値観はあっても良いと思うので否定もしません、という考え方です。

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