基本情報
内容詳細
「カルチュラル・タイフーン2003 in WASEDA」には400人を超える人たちが参加し、熱い議論が交わされた。それは、分野の異なる研究者がアクチュアルな問題設定の水準で対話を重ね、新たな思考の回路を紡ぎ出そうとするカルチュラル・スタディーズのポテンシャルと国際的な広がりを示すものだった。30歳前後の気鋭の研究者の報告を収録した本書は、都市の記憶と再編の政治学、政治的身体と権力、ハイブリッド・カルチャーの実践、メディア・リアリティのアルケオロジーなど、カルチュラル・スタディーズの今後の力強い展開を予感させる。
目次 : 1 錯綜する都市の文化(はたらくお化け、もの喰う怪物―現代のグローバル文化を斜めから見る/ 池波正太郎の「下町」 ほか)/ 2 コンタクト・ゾーンとしての身体(模倣領域―複数性としてのスポーツ技芸/ 接触領域としてのスポーツ・フィールド―身体の否定的認識について ほか)/ 3 ハイブリッド・カルチャー(wo‐manの出現に向けて―ポストコロニアル美術の現場から/ レッド・アイ・ラプソディー―ミッシェル・ド・セルトーのヘテロロジー論によせて ほか)/ 4 メディアとリアリティ(第三世界表象論―ベトナム戦争とメディア/ クイズがアメリカからやって来た ほか)
【著者紹介】
伊藤守 : 1954年生まれ。早稲田大学教育学部教授。社会学、メディア・スタディーズ専攻。90年代のメディア文化に注目してきた。現在はメディア経験を成立させた歴史的文脈と視覚可能性の問題を考えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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