「第5の戦場」サイバー戦の脅威 祥伝社新書

伊東寛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396112660
ISBN 10 : 4396112661
フォーマット
出版社
発行年月
2012年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
243p 18cm

内容詳細

二〇一一年七月、米国防総省は「サイバー空間」を陸・海・空・宇宙空間に次ぐ「第5の戦場」であるとし、サイバー攻撃に対して武力で反撃すると宣言した。レーダーの乗っ取りや原発関連施設へのウイルス攻撃など「サイバー戦争」は現実のものとなっており、さらに電力・通信・交通など攻撃対象は生活の中枢に及ぶ。その中で、日本の対応は大きく遅れを取っている。現在の法律では、サイバー攻撃に対して自衛隊は出動すらできない。戦争を根底から変えるとされるサイバー戦について、陸上自衛隊システム防護隊の初代隊長として最前線にいた著者が解説、日本の現状に警鐘を鳴らす。

目次 : 序章 サイバー攻撃にはミサイルで報復せよ―米国が宣言した「第5の戦場」/ 第1章 世界を脅かすサイバー戦の実態/ 第2章 戦争の歴史を塗り替えるサイバー戦―軍事的観点から見た特徴とは/ 第3章 世界各国のサイバー戦事情/ 第4章 サイバー空間の国際ルールはどうなっているか/ 第5章 日本のサイバー戦略の現状/ 終章 サイバー戦争時代の安全保障戦略を

【著者紹介】
伊東寛 : ラックホールディングス株式会社サイバーセキュリティ研究所所長。工学博士。1980年、慶応義塾大学大学院(修士課程)修了。同年、陸上自衛隊入隊。以後、技術、情報及びシステム関係の部隊指揮官・幕僚等を歴任。陸自初のサイバー戦部隊であるシステム防護隊の初代隊長を務めた。2007年に退職後、株式会社シマンテック総合研究所主席アナリストなどを経て、2011年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ハイちん さん

    「サイバー空間」は陸、海、空、宇宙に次ぐ「第5の戦場」だとしている。ネットは便利だが社会がネットに依存すればするほどサイバー攻撃に対して弱くなっていく。情報戦というとハッカーがパソコンに侵入して機密情報を盗むイメージだったが、それはほんの一面に過ぎず、Dos攻撃やマルウェアによるシステム改ざんなど、サイバー攻撃の手段は多岐にわたる。サイバー戦では反撃の心配をしない「非対称な攻撃」が可能。ロシアのサイバー部隊による米大統領選への介入があったとかだし、この分野への対策は今後ますます重要になっていくだろう。

  • ひみーり さん

    おいおいおい、読もうと思って買って10年以上積読になっていた。米国防総省は「サイバー空間」を陸・海・空・宇宙空間に次ぐ「第5の戦場」であるとし、サイバー攻撃に対して武力で反撃すると宣言した。現代では情報が武器。米国は高度にネットワーク化された社会システムを持つが、その分弱点になり逆に北朝鮮は防御力があるのは笑った、しかし北朝鮮もサイバー戦の攻撃力があるとし中国、ロシア、もかなりの脅威であるとされている、言わずもがな。サイバー攻撃は攻撃側が圧倒的に優位であり。日本は法的に遅れている。読む旬を逃した感。

  • Arowana さん

    「非対称の戦い」―か。なるほど。最近自分が持つイメージとしては、現代組織のもつ細胞壁(膜)の透過度はソリッドからリキッド(植物→アメーバ)に近づいていってるような感じがするので、(サイバー)テロの加害力については懸念しつつも攻撃者の思惑通りに要求が実現するとは思えないけれど。良くも悪くも大国や国家自体の統治力が相対化されていく以上、ハードパワーだけでは大勢を導くことは困難でしょう。いずれにせよリベ擁護派の私としてはリスクヘッジとしての多様性やネットの価値中立性、ハクティビズムは担保されてしかるべきではと。

  • 非日常口 さん

    陸自サイバー戦部隊初代隊長伊藤寛がなぜこの本を新書に留めたのか。より多くの人の目に届いて欲しかったからだろう。自衛隊の指揮官がインテリジェンスオフィサー同様、現状から物語を生み、対策を練ることが垣間みれた。日常/非日常を平時/有事と表現する時代は終わった。サイバー空間に置いて平時と戦時の境界は曖昧になる。核爆弾を直接敵地に落とすことは気が引けても高高度で電磁パルスだけ地上に降り注ぐ技があるとは。「テロとの戦い」が国内法から戦争へと越境する意味だったとは。様々な示唆に富む入門書。Win98って怖いのね。

  • うらじ さん

    中国の海賊版Windowsはいらないものを外しているから15分でインストール完了でアクティベートも不用。日本国内にはOSをバラして改変してパックし直せるレベルの人材はない。中国おそるべし。ロシアもKGBからの伝統でサイバー戦に強くロシアの犯罪組織が電脳犯罪で世界一稼いでる。北朝鮮もハード面がクソでもソフト開発は先進国レベル。周辺国に比べ日本のレベルはまだまだで危機感足りてないなーという印象を受けた。

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