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こどもを育む環境、蝕む環境 朝日選書

仙田満

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022630704
ISBN 10 : 4022630701
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
仙田満 ,  

Content Description

新広島市民球場、国際教養大学中嶋記念図書館などを設計した日本を代表する環境建築家である著者。50年以上こどもを育む施設や設備の設計にかかわり、学校や保育園など、こどもの成育環境の研究とデザインに心血を注いできた。路地裏や空き地があそび場だった戦後からスマートフォンが親や友達代わりになりつつある現代のこどもを取り巻く環境の激変。それらを俯瞰し、「勾配や床が身体性を育む」「やる気のある子が育つ遊環構造」「高層にこどもを住まわせる弊害」「こどもを元気にする安全な環境づくり」「騒音と保育園建設反対問題」など、建築と環境にまつわる知見やエピソードとユニークな視点でこどもの未来を考える。

目次 : 第1部 こどもと環境の変化(劣化するこどもの成育環境/ こどもの成育環境、あそび環境の変化 ほか)/ 第2部 こどもと環境の構造(原風景としてのあそび環境/ あそびがもたらすもの―5つの能力 ほか)/ 第3部 こどもと環境の展開(こどもと都市/ こどもと公園 ほか)/ 第4部 こどもの体験と環境(こどものための思い出づくり/ こどもを育むコミュニティづくり ほか)/ 第5部 こどもと環境の戦略(貧困とこどもの居場所/ 地球環境とこどもの成育環境 ほか)

【著者紹介】
仙田満 : 環境建築家、環境デザイン研究所会長、東京工業大学名誉教授。近年の代表作に新広島市民球場(日本建築家協会賞)、国際教養大学図書館棟(村野藤吾賞)などがある。1941年神奈川県横浜市生まれ。1964年東京工業大学理工学部建築学科卒業、菊竹清訓建築設計事務所入所。1968年環境デザイン研究所を創設。1982年「こどものあそび環境の構造の研究」で工学博士(東工大)。2001年〜03年日本建築学会会長。2004〜10年こども環境学会会長。2006年〜08年日本建築家協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • うわじまお

    広島のマツダスタジアムを設計した日本を代表する環境建築家・仙田満氏による、こどもをのびのびと育てる「環境」のつくり方。戦後の路地裏からスマホAI時代までこどもを取り巻く環境や建築の変遷など、建築関係者、教育関係者、親・祖父母、子どもにかかわるすべての人に読んでほしい一冊です。

  • 香菜子(かなこ・Kanako)

    こどもを育む環境、蝕む環境。仙田満先生の著書。こどもたちを取り巻く成育環境は年々目まぐるしく変わっている。成育環境の一部は良い方向に変わっているけれど、成育環境の一部は悪い方向にも変わっている。良い環境は残して、悪い環境は変えていく、そうすることでこどもたちの成育にとってより良い環境を整えることが、社会全体を良くすることに直結するはず。

  • ちびたぬき

    マツダズムズムスタジアムを設計した環境建築家の本です。こどもの生育環境に最適なデザインという視点は面白かった。こどもには読書体験や遊び体験が欠かせないのに、古くはテレビ、今はスマホにその活動を奪われている。でも本来こどもは遊びや本を求めている。どうすればこどもを蝕まず、育めるのかについての本。面白かった。

  • すのす

    保育や子育て支援関連だが、子どもを取り巻く環境や建築の観点を新鮮に感じ、入手。この分野の第一人者たる仙田氏が、人生を振り返りながら、エッセイ風に論じている。濃厚こってりではなく淡々と、さまざまな切り口が出る。3つの間(遊びの時間、空間、仲間)、遊環構造、住宅建築と環境・行動様式、いじめは閉鎖空間の遊び仮説、8歳までの重要な時期に多様な体験を、地域活動のセンターとしての保育所、床の重要性、多孔構造、博物館や美術館と大型児童館の連携、子どもの貧困と生育環境、など印象に残った。ご自身の設計した施設紹介も良い。

  • まさこ

    マツダスタジアムの設計もしていたとは!これまでの世代の共通認識そのままの内容で、積み上げてきた研究調査もあり、自分も肯定的に読める。自然体験、うんうん、プレイリーダー、そうだよね素晴らしい実践だよね。けれど、人と人とのつながり、人と空間とのつながりに大きな変化の時代を迎えている。悪いことばかりじゃなくて、未知の世界に進んでいくような。これまでの延長で考えるのは安心だけど、これからの世代はもう一つ別の次元でも考えなければ、本流が分からなくなるような気がする。

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