統治理念と暴力 独立インドネシアの国家と社会

今村祥子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784130362887
ISBN 10 : 4130362887
フォーマット
出版社
発行年月
2024年02月
日本
追加情報
:
324p;22

内容詳細

1998年から始まる民主化以降もなお残るインドネシアの非自由主義的な性質の解明に向け、スハルト体制が強固に作り上げた社会原理(「パンチャシラ」)を明らかにし、一貫して窺える暴力の実態に迫る。未解明とされる過去の惨事の詳細な分析を通じて、現在のインドネシア政治との連続性を浮き彫りにした一級の学術書。


【著者紹介】
今村祥子 : 1971年神奈川県に生まれる。現在、京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • BLACK無糖好き さん

    独立後のインドネシアの国家と社会の関係を、民衆の暴力の扇動・動員といった枠組みで考察している。本書を読んで、近年のインドネシアにおける暴力事件の凄まじさに改めて驚愕した(特に謎の銃殺事件)。と、同時に、国家がいかに社会と一体化して「われわれ」となり、ともに「われわれ」の敵を攻撃しているかのような構図が見えてきた。スカルノもスハルトも、リベラル・デモクラシーは明確に否定していた。この流れは現在のプラボウォも同様。プラボウォの手も真っ赤な血で穢れているように見える。

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今村祥子

1971年神奈川県に生まれる。現在、京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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