西巷説百物語 C・NOVELS BIBLIOTHEQUE

京極夏彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784125012131
ISBN 10 : 412501213X
フォーマット
出版社
発行年月
2012年08月
日本
追加情報
:
613p 18cm

内容詳細

どうにもならぬことをどうにかする裏商売、舞台は江戸から大坂へ。仕掛けるは御行の又市が朋輩、靄船の林蔵。帳屋の看板を掲げる優男が絵草紙版元“一文字屋”から請け負うは、生者を彼岸に導く狂言仕事。口先三寸の嘘船に乗り、気づかぬうちに絡めて取られ、通らぬ筋が一本通る。踊る亡者を前にして、露わになるのは真情か―いくつかの巷説を経、林蔵が大坂を離れた十六年前の「失敗り」、その真相が明らかになる。これで終いの金比羅さんや―第二四回柴田錬三郎賞受賞作品。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • テツ さん

    巷説百物語シリーズ。お馴染みの御行の又市ではなく彼の兄弟分である靄船の林蔵が『西巷説百物語』のタイトル通り大阪を舞台に、様々な事件に纏わる人々の凝った感情を妖怪に変化させて決着をつけさせる。登場人物の違いはあれどシリーズのファンなら違和感なく入り込める世界で安心して読める。最終話『野狐』で登場する又市が嬉しいな。「これで終いの金比羅さんや─」も良いけれどやっぱり又市の「御行奉為」をまた読みたい。巷説百物語シリーズの新作をずっと待っています。

  • ロア さん

    うあああ〜もう身悶えする程良かった!最終話の「野狐」では大好きな又市にも会えて本気の嬉し泣き。゚(゚^ω^゚)゚。林蔵も優しいんだ。毎回最後のチャンスを与えて、なんとか救ってあげたいって気持ちがね…伝わってきた!あと、上方言葉の会話がすごくいい(*´∀`*)ついつい音読してしまったよ(笑)「芝右衛門狸」が大好きなんだけど今回の「豆狸」も良かった!ストーリーが良いのはもちろん、あの絵と解説文を見る度に吹き出さずにはいられない(笑)

  • END さん

    又市とは一味違う林蔵の仕掛け。結果的に人死には出るけど、救いの道が残されてるのが今までのシリーズと違う所。出てくる人間も悪人なんだけど、それでもその人によって救われてる人間も居るってのが深いなって思う。そういう意味では『豆狸』が一番面白かった。やっぱり又市が出てくると、安心するね。このシリーズは今のところここまでなんだよね?まだ語られてない話を早く書いてもらいたい。

  • shibatay さん

    舞台を関西においての巷説百物語。仕掛けるのは林蔵。林蔵の印象は他シリーズではさほど強くなったが、本作で姿形の描写がないのにたいそうな色男で魅力的だと思わせるのがさすが、キャラ立たせの名人京極夏彦。大阪という土地柄を意識した物語構成で、江戸ものとはやはり読後感が違う。妻を愛し過ぎたがゆえに鬼になった男の話がいちばん好きかな。最終話は他シリーズとのつながりも読めて、最後まで突っ張った女の生き様の哀しさが際立った。

  • 猫又まこ さん

    昔はしつこいと思った著者の文章だけど、厚さのわりにさらっと読めた。各話の主人公の語りから始まり、それが他者から見たときどれだけ異常かという落差が面白い。落差が大きいという意味で「鍛冶がかか」が一番、ハッピーエンドという点から「豆狸」が好きだった。

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人物・団体紹介

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京極夏彦

1963年生まれ。北海道小樽市出身。日本推理作家協会監事。世界妖怪協会・お化け友の会代表代行。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1997年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花賞。2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞。2004年『後巷説百物語』で直木賞。2011年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞受賞。2016年

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