クルドの夢 ペルーの家 日本で暮らす難民・移民と入管制度 論創ノンフィクション

乾英理子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784846020224
ISBN 10 : 4846020223
フォーマット
出版社
発行年月
2021年03月
日本
追加情報
:
232p;19

内容詳細

日本で見かける外国人とは?コンビニや工場、夜の街、肉体労働の現場で働く人々。そして、働きたくても動くことが許されない人々。日本に来た理由は、本国が不況で働く場所がなかったり、戦火に追われ逃げ延びてきたりと様々だ。本書では、国を追われながらも難民として認定されず、「仮放免」というあいまいな身分で滞在するクルド人家族と、団地に暮らし日本での居場所を探す日系ペルー人家族への取材を通して、日本で暮らす外国人と日本人とがどう共存していけばよいのかを探る。

目次 : 第1部 「難民」と収容(“クルド難民”バリバイ一家/ 長すぎる収容/ バリバイ一家の願い)/ 第2部 「移民」と私たち(それでもジャパニーズドリーム/ わたしのCasa/ 難民・移民とともに)

【著者紹介】
乾英理子 : 1988年、奈良県生まれ。京都大学総合人間学部卒業後、2011年にディレクター職でNHK入局。静岡放送局、文化・福祉番組部を経て、現在制作局第3制作ユニット(福祉)所属。ジェンダーや外国人などをテーマに「ハートネットTV」「ETV特集」を制作。「バリバイ一家の願い―“クルド難民”家族の12年」(2019年)は、ギャラクシー賞奨励賞、貧困ジャーナリズム賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スー さん

    106前半はトルコ軍に捕まり拷問を受け一家で日本に逃げて来た一家の話、後半は南米の日系人達が日本に働きに来たけどバブルが弾けた途端に不要とされた話。読んでると恥ずかしいし情けなくなって読むのが辛くなりました、そして最近のウクライナ人の難民受け付けとアジア人や黒人への対応の違いにもなんとも言えない後味の悪さを感じる、やはり白人と有色人との差別はあるのかと感じてしまう。クルド人家族のただ家族と普通に生活を望んでたのにいつまた捕まるのかと怯えてながら生活している姿はほんとうに胸が苦しくなる。

  • ロビン さん

    NHKのETV特集で放送された番組の内容に加筆修正した本で、前半はクルド人の難民家族バリバイ家、後半は日系ペルーの移民家族ウォン家に取材した本。都合のいいように外国人労働者を使い、不要になれば切り捨てる日本の難民・移民政策を根本的に変えると同時に、「外国人と関わりたくない」多くの日本人の意識も変わらねばならない。千年を超えて繫栄したローマ帝国の長寿の秘密は塩野七生氏によれば「他者を同化する能力」であった。日本人はこれからどんどん減っていく。外国人と共に生きる力をつけねば、生活が成り立たない未来が来るのだ。

  • ねこ さん

    NHKのディレクターとして移民・難民の番組を制作した方が、その取材を基に、クルド難民・バリバイ家の状況、そして日系ペルー人移民・ウォン家の状況を綴ったもの。メインは難民問題だが、移民の状況がわかることによって、難民問題のきつさがよくわかる。もっとも心に残ったことばは、ジェンダー平等世界一のアイスランドのひとに、秘訣はなにかと聞いたときの答え。「移民や難民を受け入れて、いろんな価値観が入ってきたからじゃないかな」。

  • takj さん

    川口市で犯罪迷惑が多くある不法クルド人で、不法クルド人を応援しているようでNHKルポ本は現実との乖離を感じました。

  • Olga さん

    クルド人の一家は軍の拷問から逃れるため、親戚のいる日本へやってきた。難民申請したが認められず、仮放免の状況が続く。四男のウェラットさんは入管の入国者収容所に1年半も収容されている。 ペルー人の一家は「定住者」の資格で日本に住む。息子は日本で生まれた。リーマンショック後も日本に残り、なんとか暮らしてきた。 著者はNHKのディレクター。2019年と2016年に放送されたETV特集に、その後の情報などを補足して書籍化したもの。

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乾英理子

1988年、奈良県生まれ。京都大学総合人間学部卒業後、2011年にディレクター職でNHK入局。静岡放送局、文化・福祉番組部を経て、現在制作局第3制作ユニット(福祉)所属。ジェンダーや外国人などをテーマに「ハートネットTV」「ETV特集」を制作。「バリバイ一家の願い―“クルド難民”家族の12年」(20

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