国力とは何か 経済ナショナリズムの理論と政策 講談社現代新書

中野剛志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062881159
ISBN 10 : 4062881152
フォーマット
出版社
発行年月
2011年07月
日本
追加情報
:
18cm,253p

内容詳細

デフレと大震災で政治、経済、社会のみならず根幹思想も揺らぐ現在の日本。この危機を克服するために「国力」が求められている。本書では「経済ナショナリズム」を理論的に擁護し、「国力」の本質を明らかにする。

【著者紹介】
中野剛志 : 1971年、神奈川県に生まれる。東京大学教養学部(国際関係論)卒業。エディンバラ大学より博士号取得(社会科学)。経済産業省産業構造課課長補佐を経て、京都大学大学院工学研究科准教授。専門は経済ナショナリズム。イギリス民族学会Nations and Nationalism Prize受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    地政学の大著「富国と強兵」は難解すぎて途中で断念したが、本著は新書でわかりやすかった。中野氏の研究の中核である経済ナショナリズムの解説書。新自由主義が世界に蔓延する中で、経済における国力の維持や増強を説く。保護主義や資源ナショナリズムとからめて批判されがちだが、イアン・ブレマーが言う所の「国家資本主義」が本格化するいま、むしろ日本も経済ナショナリズムを強めるべきだという考え方。ともすれば、トランプの自国第一主義と変わらぬようにも感じるが、一考する価値はあるように思う。

  • さきん さん

    政治家や官僚によく読んでほしいですが、もちろん国家を構成する我々も読むべき内容。国力とは経済学的用語で言えば国がもつ供給力であるが、さらに言えば、何かを産する能力や文化のようなソフトパワー、人間の頭脳をも総合的に集めた力。それらを損なわず伸ばすための政策が将来を明るくする。

  • 1.3manen さん

    ナショナル・パワー(15頁〜)。国民が団結・連帯して行動する力(18頁)。超格差社会なのでなかなか実現は困難。国家とは政治的・法的制度あるいは組織。国民は一種の共同体(78頁)。国民国家とは、政治的そして法的秩序がネイションという社会的イメージに依存する国家特殊形態(80頁)。国力はネイションの能力(91頁)。真の国力とは、人々を動員し、協働させることによって、創造し、成し遂げるためのネイションの社会的な能力(140頁)。残念だが、他動詞の「させる」には、発展ではなく、開発というような感じで賛同できない。

  • seki さん

    経済ナショナリズムという言葉に、初め違和感を覚えたが、読み終わって、共感するところがたくさんあった。まだ、咀嚼できてない部分が多いが、要は民間経済の自由に任せきりでなく、ネイションという国民国家の統合を力として、国家が安全保障や経済成長に必要なところは積極的に介入し、国家に不利となることは、他国と協調して排除していくべきというのが筆者の最も言いたいところと思われる。ただ、本書の主題の前提には、信頼できる政府の存在が必要と思う。さて、今の政府はどうだろうか。信頼できる政治家はどのくらいいるだろうか。

  • こも 旧柏バカ一代 さん

    経済よりも国家とはという問いの方が刺さった。

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人物・団体紹介

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中野剛志

評論家。1971年生まれ。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業。エディンバラ大学大学院に留学し、2005年に博士号を取得。著書を通じて、以前よりグローバリズムについて警鐘を鳴らしつづけてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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