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医者よ、信念はいらないまず命を救え! アフガニスタンで「井戸を掘る」医者中村哲

中村哲

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784897068398
ISBN 10 : 4897068398
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2003
Japan

Content Description

いまだ戦火のくすぶるアフガニスタンで、医療活動を続ける医師、中村哲。人々の生命を救うため、大干ばつの中で井戸を掘り、その数はなんと1000に達した。マグサイサイ賞を受賞した著者からの熱きメッセージ。

【著者紹介】
中村哲 : 1946年福岡市生まれ。九州大学医学部卒。専門神経内科(現地では内科・外科もこなす)。国内の診療所勤務を経て、1984年パキスタン北西辺境州の州都のペシャワールに赴任。以来十九年にわたりハンセン病コントロール計画を柱にした、主に貧民層の診療に携る。1998年にはPMS基地病院をペシャワールに建設、パキスタン山岳部に三つの診療所も併せ持つ。また1986年から、アフガン難民のためのプロジェクトを立ち上げており、現在アフガン無医地区山岳部に三つの診療所を設立して、アフガン人の診療にもあたっている。また病院・診療所で患者を待つだけでなく、辺境山岳部に赴き定期的に移動診療を行っている。2000年からは中央アジア、特にアフガン国内を襲った大干ばつ対策のための水源確保(井戸掘り・カレーズの復旧)事業を実践。さらに2002年春からアフガン東部山村での長期的復興計画「緑の大地」プロジェクトに着手、現在全長十六キロメートルの用水路を建設中。2003年度マグサイサイ賞・平和国際理解部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kao

    ★4.7 再読。文化も価値観もまるで違うアフガンで、本当に命が救えるのは「医者の信念」ではない、水であり井戸であった。十数年前に初めて読んだ時、こんな立派な【医者】がいるんだと心底感動した。真の国際貢献、真の医師とは何かを学んだ。本日(2019年12月4日)飛び込んできた中村哲氏の現地での死亡ニュース…深く深く合掌。

  • 後藤良平

    医学出版社だけあって、ペシャワール会医師の報告は専門用語が頻出するが、それ以外は中村さんの講演録、質疑応答、若い医者へのメッセージが主で、中村さんの思いを細かく知ることができた。若者よもっと冒険せよ、医者ほど恵まれた職業はないんだぞ、フリーターのような医者だって食っていけるという話には、自分は医者とは縁もゆかりもないがなんかやってみようという意欲が湧いてくる。日本に合わない人は是非来てくださいというのには笑った。この本、医学生が読んだらどう感じるだろう。国内の医者には書けない本だ。年間No.15榴岡図書館

  • ニックユーザー

    第一印象は「思っていたよりも尖った人なんだな」だった。中村哲氏に対しては強い信念があって行動してる“キレイ”な人という認識があったので、まずは目の前の人を助けようという気持ちが偶然とあわさりこういう結果になっていたんだなと良い意味でかなり認識が変わった。氏本人についてだけでなく、パキスタン方面の地域の文化や認識が日本と大きく違うことには驚きと興味深さがあったし、NGOや国際社会のあり方と実際についても大学で習ったとき以上に実感を伴った言葉に感じられた。2003年の本なので、社会情勢とかについてはやや古め。

  • てぬてぬ

    信念、なんていうと、なんだかかっこいいと感じてしまうが、価値観や文化の異なる場所にこれを持ち込むのはリスクといえる。 今自分の周りにいる人が、本当に必要としていることを、手を抜かずにやる。自分の信念ベースではなく、他人のニーズベースでやるということだと受け取った。デザイン思考的でもあり、温かさもあり、それを実現する強さもある。行動を続けた人だけが辿り着いた確信が、「一隅を照らす」という言葉に集約されている。

  • NO-MA

    2003年、日本の医大生へ語った講演を文字起こししたもの。パキスタンからアフガンでの活動のうち、医療を中心に語られる。国連制裁、百万人の飢餓を無視した国際社会の非情さ。その中でただ人を救うため動いたのが哲さんとペシャワール会だった。 アフガンの長老が哲さんに語った言葉。 「人間には二通りある。ひとつは無欲に他人を思う人たちである。もうひとつは自分の利益をはかることで、心の曇った人たちである。あなたがたPMSがどちらであるかはおわかりでしょう。私たちはあなたがた日本人と日本を決して忘れません」

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