坂東玉三郎 歌舞伎座立女形への道 幻冬舎新書

中川右介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344981706
ISBN 10 : 4344981707
フォーマット
出版社
発行年月
2010年05月
日本
追加情報
:
18cm,339p

内容詳細

不世出の女形、6代目歌右衛門が劇界に君臨する1970年代、類希な美を煌めかせ、5代目玉三郎は現れた…。美しすぎた「若女形」と老いた「女帝」の氷の闘いを描く、誰も書けなかった本格的な初の玉三郎伝。

【著者紹介】
中川右介 : 1960年生まれ。編集者、文筆業。早稲田大学第二文学部卒業後、クラシック音楽・歌舞伎を中心に、膨大な資料を収集し、比較対照作業から見逃されていた事実を再構築する独自のスタイルで精力的に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • メタボン さん

    ☆☆☆☆ 丹念に資料を調べ、中村歌右衛門というヒール役を軸にして、不世出の立女形坂東玉三郎を照らし出した良書。歌舞伎の演目って結構多いんだな。歌舞伎座の呪いと言われるほど、歌舞伎界の不幸が続いた。團十郎、勘三郎、三津五郎の死、染五郎の大怪我など。歌舞伎にとって一つの転換期がめぐってきたとも思われる。その中で坂東玉三郎は輝きを失ってほしくないし、チャンスがあれば舞台をこの目で見てみたい。

  • スリーピージーン さん

    17歳の美少年が三島由紀夫に見出されるくだりも面白かったが、 女帝・歌右衛門との関係の段がとても興味深かった。玉三郎の舞台を近い席で見た時に美しさよりも強さをより鮮烈に感じたことがあったが、こんなに壮絶な役者人生を送ってきたからこその表現だったのかと合点がいく。玉三郎の存在がどうして「奇蹟」と呼ばれるのかとてもよくわかった。三島由紀夫にもっと長生きして歌舞伎を書いてほしかった。でも彼は歌舞伎に絶望していたとは。ショックな事実だった。

  • ぐうぐう さん

    不遇の出ではあるが若く美しいがゆえに人気を博す玉三郎と、老いてはゆくが女帝として君臨する歌右衛門との対立を軸に描く『坂東玉三郎』。しかしこの稀有な役者を、単純な敵味方という構図で語ろうとしないところが、この新書の味噌だ。次作『昭和45年11月25日』で、文献という記録からその日を炙り出したのと同じ手法で、著者は玉三郎と歌右衛門を、著者の感情を限りなく排除させながら綴っているところが、本書の誠実さだ。それでいて、玉三郎という稀有な歌舞伎役者と同じ時代に生きていることの奇跡を素直に吐露している点も、(つづく)

  • tom さん

    ここ2年ほど、歌舞伎を見に行くことがときどきあります。役者がどうとかということには、まったく関心がなかったのだけど、先日、たぶんアマチュアを加えた歌舞伎を見ることがあり、このとき、とにかく眠たくて眠たくてという経験をしてしまった。こんなことはなかったのでビックリし、それならプロは、と思い始めたところから、玉三郎が気になってしまった。この本は、著者の玉三郎体験以外は、すべて活字化された情報を念入りに収集して書き上げたもの。門外漢にはいささか執拗に過ぎるところもあるのだけど、とにかく著者の執念に脱帽。(続く)

  • 筋書屋虫六 さん

    たぶんはじめに「玉三郎美しい(大好き)。歌右衛門グロテスク(嫌い)」があって書いている気がするのは穿った読み方でしょうか?劇界の政治や慣習ということも確かにあろうし、歌右衛門と玉三郎の関係がなんとなく闇に包まれているのも気にはなるけれど、たとえ文献に残るメッセージひとつにも、他の人には嫌みに聞こえる言葉が、身をもって芸道の中にいるもの同士でしか(そしてある高見に到達したもの同士でなければ)分からない心の交流や了解というものがあると思うのです。そんな風に信じたいけどな。だって芸は玉三郎に伝わっているわけだし

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人物・団体紹介

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中川右介

作家、編集者。1960年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、「アルファベータ」を設立。2014年まで、代表取締役編集長として雑誌「クラシックジャーナル」ほか、音楽家や文学者の評伝、写真集の編集・出版を手掛ける。一方で作家としても活躍。クラシック音楽のほか、歌舞伎、映画、歌謡曲な

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