カラヤン帝国興亡史 史上最高の指揮者の栄光と挫折 幻冬舎新書
検索結果:2件中1件から2件まで表示
-
便乗商売… | 東京 | 不明 | 2008年05月19日
カラヤン生誕100年に便乗したアンチカラヤン本。著者はさまざまなエピソードを引っ張り出して書いてはいるが、カラヤンの音楽についての考え方にはほとんどふれていない。おきまりの権力の亡者として描くきわめて凡庸なコンセプト本。フルトヴェングラーの楽譜無視のアッチェレランドよりカラヤンの解釈がまだ楽譜に忠実だと言ってやりたい。オズボーンのインタビュー録の方がよほどカラヤンの考え方がわかる。企画コンセプトは旧世代的なもの。著者のような連中が雑誌編集するようではクラシック離れがさらに進むだろう。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
karajan fan | sapporo | 不明 | 2008年04月16日
芸術家の音楽性をいくら書き立てたところで、所詮は好みの問題である。しかし、この著書はカラヤンの歩んだ人生を事実と状況証拠とその結果を丁寧に羅列しているだけなのだ。とても面白。それはカラヤンの人生が波乱万丈だからか? 著者の物事を捉える着眼点に妙技があるのか? 前作ではカラヤンとフルトヴェングラーを対比させることによって両者の人格をクローズアップしていたが、今作は隆興と没落を通してカラヤンの持つ理想と現実から彼の芸術性を理解しようとしている。カラヤンの人間味あふれるドラマ本である。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:2件中1件から2件まで表示