カラヤン帝国興亡史 史上最高の指揮者の栄光と挫折 幻冬舎新書

中川右介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344980747
ISBN 10 : 4344980743
フォーマット
出版社
発行年月
2008年03月
日本
追加情報
:
302p;18

内容詳細

巨匠フルトヴェングラー亡き後、音楽界の頂点、ベルリン・フィル首席指揮者の4代目の座を掴んだ男、ヘルベルト・フォン・カラヤン。20世紀音楽界ですべてを手にした最高権力者の栄華と喪失の物語。

【著者紹介】
中川右介 : 1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒。カメラ雑誌編集長等を経て、現在「クラシックジャーナル」編集長。出版社「アルファベータ」代表取締役。海外の出版社と共同・提携し、二十世紀に偉大な足跡を残した芸術家や文学者の評伝の翻訳書を出版する傍ら、自らもクラシック関係の著書を執筆。70年、80年代の歌謡界にも精通する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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カラヤン生誕100年に便乗したアンチカラヤ...

投稿日:2008/05/19 (月)

カラヤン生誕100年に便乗したアンチカラヤン本。著者はさまざまなエピソードを引っ張り出して書いてはいるが、カラヤンの音楽についての考え方にはほとんどふれていない。おきまりの権力の亡者として描くきわめて凡庸なコンセプト本。フルトヴェングラーの楽譜無視のアッチェレランドよりカラヤンの解釈がまだ楽譜に忠実だと言ってやりたい。オズボーンのインタビュー録の方がよほどカラヤンの考え方がわかる。企画コンセプトは旧世代的なもの。著者のような連中が雑誌編集するようではクラシック離れがさらに進むだろう。

便乗商売… さん | 東京 | 不明

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芸術家の音楽性をいくら書き立てたところで...

投稿日:2008/04/16 (水)

芸術家の音楽性をいくら書き立てたところで、所詮は好みの問題である。しかし、この著書はカラヤンの歩んだ人生を事実と状況証拠とその結果を丁寧に羅列しているだけなのだ。とても面白。それはカラヤンの人生が波乱万丈だからか? 著者の物事を捉える着眼点に妙技があるのか? 前作ではカラヤンとフルトヴェングラーを対比させることによって両者の人格をクローズアップしていたが、今作は隆興と没落を通してカラヤンの持つ理想と現実から彼の芸術性を理解しようとしている。カラヤンの人間味あふれるドラマ本である。

karajan fan さん | sapporo | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Gen Kato さん

    『カラヤンとフルトヴェングラー』に続いて。現代音楽史の勉強になりました、というより、ひとつの世界でトップを取り続けるイコール権力を握りこむ、ってことなんだと学んだ感じ。クラシックの世界に限らずどこでも起きていることだよね…

  • ざび さん

    「カラヤンとフルトヴェングラー」の続編とも言える本。前作では「トリスタンとイゾルデ」が、本書では「フィデリオ」が象徴的な曲として目につく。まだ聴いていないので図書館に予約しよう。

  • 叛逆のくりぃむ さん

     フルトヴェングラー亡き後、君臨した帝王の落日と孤獨が感じられる。

  • 巨峰 さん

    「カラヤンとフェルトゲンブラー」に続く時代。音楽性については語らずに、カラヤンの野望とその拡大がテーマとなる。カラヤンの音楽を聴くには、もしかしたら余計な知識かもしれないです。

  • K さん

    「カラヤンとフルトヴェングラー」の続編に位置する。「カラヤンの音楽性は〜」や「重厚なドイツ音楽を〜」などの音楽面からは距離を置き、カラヤンがどれだけ政治的に(そして時には感情的な)主要なポストについたかが分かる。

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人物・団体紹介

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中川右介

作家、編集者。1960年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、「アルファベータ」を設立。2014年まで、代表取締役編集長として雑誌「クラシックジャーナル」ほか、音楽家や文学者の評伝、写真集の編集・出版を手掛ける。一方で作家としても活躍。クラシック音楽のほか、歌舞伎、映画、歌謡曲な

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