飢えと子どもドロボー団 ─満州引き揚げからパルシステム連帯までの半生記

下山保

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784784524341
ISBN 10 : 4784524347
フォーマット
出版社
発行年月
2025年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
下山保 ,  
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

 戦争、敗戦という稀有な体験をした世代も少なくなってきた。私は、植民地満州国の開拓団で、国民学校二年生であった。突然の価値観の転換を理解する前に、飢餓に直面した。住んでいた日本人住宅を追い出され、「満人」(と呼んでいた)の自作農の小屋に収容された。彼らの主食、粟を与えられた時は、空腹にもかかわらず喉を通らなかった。帰国までの一年三ヶ月、飢餓地獄だった。開拓団員は全員、帰国船に乗るまで、団長から渡された青酸カリを懐にしていた。
 長じて私は、生活協同組合というすばらしい連帯組織に関与してきた。日本生活協同組合連合会(日本生協連)が1951年の設立総会で掲げたスローガンは「平和とよりよい生活のために」である。私の人生は良くなるであろう、と納得していた。その後、今日まで平和な時代は続いた。このまま続いてほしい。
 ガザやウクライナは他人事ではない。生協は、戦争に反対する行動を起こすべきである。
 本文を読まれた方が、私の半生記の中で訴えている「反戦」をくみ取っていただけるとありがたい。
──本書「はじめに」から

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